失われた玉を求めて・本編


※当ページは、概論劇場版についての概論を既に読んでいることを前提としています。
従いまして、概論劇場版についての概論をまだ読まれていない場合は、
当ページより先に、概論劇場版についての概論を読まれることをお勧めいたします。
なお、管理人の不十分な言語能力のため、
十分な情報が含まれていないかもしれませんが、ご了承いただければと思います。



INHALTSVERZEICHNIS


タイトル・登場人物名

チャプター1

チャプター2

チャプター3

チャプター4

チャプター5

チャプター6

チャプター7

チャプター8

チャプター9

チャプター10

チャプター11

チャプター12

チャプター13

チャプター14

チャプター15

チャプター16






タイトル・登場人物名

日本語
(原題)
暗黒タマタマ大追跡
日本語
(スペイン版直訳)
失われた玉を求めて
スペイン語
(Castellano)
EN BUSCA DE LAS BOLAS PERDIDAS
(エン ブカ デ ラ ボラディダ)
カタルーニャ語
(Català)
A LA RECERCA DE LES BOLES PERDUDAS
(ア ラ ラセカ デ ラ ボラドゥダ)
バスク語
(Euskara)
BOLA GALUDUEN BILA
(ボラ ガルドゥエン ビヤ)
ガリシア語
(Galego)
NA PROCURA DAS BÓLAS PERDIDAS
(ナ プロクラ ダ ボラディダ)

日本では1997年4月19日に公開、2004年4月23日にDVDが発売され、スペインでは2003年6月27日に公開、同年11月5日にDVDが発売された「暗黒タマタマ大追跡」(スペインでのタイトルは「失われた玉を求めて」)の登場人物名は、主要登場人物は大体同じものの、日本版とスペイン版では若干異なる部分があります。詳細は以下の通りです。


日本語 スペイン語 カタルーニャ語 バスク語 ガリシア語
野原しんのすけ Shinnosuke
Nohara
Shinnosuke
Nohara
Shinnosuke
Nohara
Shinnosuke
Noharae
しんちゃん Shinchan Shinchan Shinchan Shinchan
野原みさえ Misae
Nohara
Misae
Nohara
Misae
Nohara
Misae
Nohara
野原ひろし Hiroshi
Nohara
Hiroshi
Nohara
Hiroshi
Nohara
Hiroshi
Nohara
野原ひまわり Himawari
Nohara
Himawari
Nohara
Himawari
Nohara
Himawari
Nohara
シロ Nevado Nevat Elur Nevado
東松山よね Yone
Higashimatsuyama
Yone
Higashimatsuyama
Yone
Higashimatsuyama
Yone
Higashimatsuyama
ローズ Rosa Rosa Arrosa Rosa
ラベンダー Lavanda Lavanda Izpiliku Vanda
レモン Lima Lima Lima Lima
珠由良の母 La Madre La Mare Emakume Zaharra Señora Vella
玉王ナカムレ La Reina La Reina Erregina A Raíña
サタケ Satake Satake Satake Satake
チーママ・マホ Maho Maho Maho Maho
ホステス軍団 Las Gimnastas Les Gimnastes Gimnastak As Gimnastas
ヘクソン Hecson Hecson Hecson Hecson
魔人ジャーク Maligno Maligne Maltzur Maligno
珠由良族 Los Mariconchis Els Figaflor Maritxuen Klana Os Macriconchis
珠黄泉族 Los Cataplines Els Tita Fluixa Koskabiloen Kalana Os Capitáns


登場人物の名前で、シロを除く野原家の4人、東松山よね、サタケは日本版をそのままローマ字にしたもので、特に変更はなされていません。

シロはスペイン語で“Nevado”(ネバド)、バスク語で“Elur”(エルー)と訳されていますが、これらは英語の“Snow”つまり雪を意味します。日本語では「シロ」ではなく「ユキ」と呼ぶような感じですかね。

ローズ、ラベンダー、レモンはそれぞれスペイン語では“Rosa”(ローサ)、“Lavanda”(ラバンダ)、“Lima”(リマ)、バスク語では“Arrosa”(アロシャ)、“Izpiliku”(イピリク)、“Lima”(リマ)となります。これらの名前はそれぞれ英語の、ローズ(Rose)、ラベンダー(Lavendder)、レモン(Lemon)をそのまま訳したものです。ただし、バスク語では“Lima”という単語はどうも存在しないようで、この語に関してはあくまでスペイン語からの借用だと思われます。

蛇足ですが、この3人の本名はそれぞれ、タケシ、ツヨシ、キヨシですが、これらの名前は日本版と同じです。

珠由良の母はスペイン語で“La Madre”(ラ マドゥレ)、バスク語で“Emakume Zaharra”(エマクメ サアラ)となります。“La Madre”は英語の“The Mother”、つまり「母親」を意味し、“Emakume Zaharra”は英語の“The Old Woman”、「老女(老婆)」を意味します。言語によって訳も若干変わることがあるわけです。

玉王ナカムレはスペイン語で“La Reina”(ラ レイナ)、バスク語で“Erregina”(エレギナ)となり、両者とも英語の“The Queen”、つまり「女王」という事になります。何だか妙な気もしますが・・・。

ホステス軍団はスペイン語で“Las Gimnastas”(ラ)、バスク語で“Gimnastak”(ギ)となり、直訳では両者とも「体操競技の選手」という意味になります。なお、ホステス軍団は何人もの人間から構成されていることから、両言語とも複数形として訳されています(単数形では、“La Gimnasta”、“Gimnasta”)。

魔人ジャークはスペイン語で“Maligno”(マリノ)、バスク語で“Maltzur”(マツー)となり、両者共に「悪魔」や「害」といった意味があり、そのまま「魔人」として訳すことも可能だと思われます。

最後に、これは人名ではないのですが、珠由良族(たまゆらぞく)と珠黄泉族(たまよみぞく)について。
珠由良族はスペイン語で“Los Mariconchis”(ロス マリコンチス)、バスク語で“Maritxuen Klana”(マリチュエン クラナ)となり、両者とも「同性愛」とう意味があるようです・・・。

珠黄泉族はスペイン語で“Los Cataplines”(ロス カタプリネス)、バスク語で“Koskabiloen Kalana”(コスカビロエン クラナ)で、“Koskabiloen Kalana”はどういう意味かは分かりませんが、“Los Cataplines”は「股間」という意味があるようです。何とまあ、なかなかユニークなネームミングと言うべきか・・。

さて、劇場版についての概論でも触れましたが、スペイン版のクレしんのDVDは全て16のチャプターで分けられています。その16のチャプターに分けて、作品の各シーンを見ていくことにします。




チャプター1

まず、スペイン版のDVDを発行しているLUK INTERNACIONAL社の映像が出ます。日本でDVD言えば、バンダイビジュアルのようなものです。なお、東宝マークは登場しません。LUK INTERNACIONAL社の映像の次には、東宝マークの代わりに真っ暗な映像が出て、そこから飛行機の効果音、そして飛行機が着陸するシーンへと続きます。

ここで書いておきますと、日本語の字幕の部分はそのまま日本語で写し出されています。では、スペインの観客がその日本語の字幕の意味をどうやって理解しているかというと、字幕が出てくる度に、その字幕の意味をナレーションが伝えるという方法が採られています。

最初の「新東京国際空港」は、スペイン語では“Nuevo aeropuerto internacional de Tokio”(ヌエボ アエロプエト インテナシォナ デ トキオ)、バスク語では“Tokioko aireportu internazional berria(トキオコ アイレポルトゥ インテナシォナリア)というナレーションが流れます。

“Nuevo aeropuerto internacional de Tokio”をそのままの語順で日本語に置き換えると「新 空港 国際 の 東京」となり、“Tokioko aireportu internazional berria”は「東京の 空港 国際 新」となります。

スペイン語、バスク語では東京を“Tokyo”ではなく“Tokio”と表記します。これはドイツ語も同様です。また、バスク語の“Tokioko”で、“Tokio”の後ろについている“ko”は、格変化の一つの限定格(〜の)を表し、所有格と似ていますが、あくまで別のものです。

この後、チーママ・マホが「ミスター・ヘクソン?」とヘクソンを迎えるシーンが出てきますが、この台詞はスペイン語では日本語と同じ“Mr.Hecson?”(ミスターエクソン)、バスク語では“Hecson jauna zara?”(ヘクソン ヤウナ サラ)となります。どちらも「ヘクソンさんですか?」という訳になります(なお、スペイン語もバスク語もHの発音はしないのですが、バスク語ではなぜかしています。日本語の発音に忠実にしようとしたのかもしれません)。

「千葉県警 成田東西署」は、スペイン語で“Policía de Chiba Comicaría de Narita”(ポリスィア デ チバ コミサリア デ ナリタ)、バスク語で“Chibako Polizia Narita Polizietxea”(チバコ ポリスィア ナリタ ポリスィエチェア)となり、直訳では「千葉警察 成田警察署」となり、「東西」が抜けています。

この後のラベンダーとレモンの「行くわよ、レモン」という台詞は、スペイン語では“Vamos a Lima!”(バモス ア リマ)、バスク語では“Goazen Lima!”(ゴアセン リマ)となり、どちらも英語の“Let's go Lemon!”になります。これに対し、レモンはスペイン語で“OK!”と、バスク語で “Goazen!”と返しています(日本版は「オーケー!」)。



チャプター2

タイトルのシーン及びオープニングです。4言語とも「オラはにんきもの」の(各言語での)吹き替えです。

なお、バスク語以外の言語で、歌っているのはそれぞれしんちゃんを担当している声優さんですが、バスク語のみは(しんちゃんの声優さんではない)複数の女性が歌っています。



チャプター3

さて、河原のシーンですが、「春日部」の字幕のシーンでは各言語とも「カスカベ」というナレーションが入っています。

この後にしんちゃんが歌っているのは、日本版とは違う歌で、各言語ともそれぞれ異なるものです。ただし、興味深いのは、そのバスク語版の中では“ama”(アイタ、父ちゃん)と“aita”(アマ、母ちゃん)が、ガリシア語版の中では「ミサエ」、「イロシ」(「ひろし」のこと。ガリシア語もHの発音はしない)と言っていることです。

この後、ローズが「あの子!」というシーンでは、バスク語で“mutikoa”(ムティコア)と言っています。“mutiko”とは「子供」という意味で、(最後の“a”は定冠詞)この語はバスク語版のしんちゃんの中でも使用頻度が非常に高いです。使われるときは、大体はしんちゃんを指しています。

しんちゃんがあわてて帰ってくるところで、野原家の表札が写っていますが、このシーンではスペイン語とカタルーニャ語のみ、ナレーションが入っています。スペイン語は「イロシ ミサエ シンノスケ ヒマワリ ノハラ」、カタルーニャ語は「ヒロシ ミサエ シンノスケ イ ヒマワリ ノハラ」です。Hの発音はなぜかしているものとしていなものがあります。なお、カタルーニャ語にある「イ」というのは“i”で、スペイン語の“y”、英語の“and”に当たります。

その夜、ローズ達が野原家に忍び込み、「こんばんは」というシーンは、スペイン語で“Buenos noches”
(ブエノス ノチェス)、バスク語で“Gabon denoi”(ガボン デノイ)で、どちらも「こんばんは」となりますが、バスク語の場合、Gabonだけで十分です。斜めになっているdenoiがなぜ付いていてどういう意味かは、残念ながら分かりません。ひろしとみさえはスペイン語で“Buenos”と、バスク語で“Gabon bai”と返しています。

バスク語では挨拶を返す際、baiという語をつけるのですが、この“bai”(バイ)は英語の「Yes」、日本語の「はい」に当たる単語です。つまり、日本語とよく似ているわけです。まあ偶然だとは思いますが。なお、バスク語の「いいえ」は“ez”(エス)と言いますから、やはり偶然でしょう。



チャプター4

レモンがひまわりの様子を見て、「やっぱりこの子飲みこんじゃってるわ」のシーンでチャプター3が終わり、ローズたちが野原家をワゴンに乗せて、新宿へ行くシーンから、チャプター4が始まります。

「新宿」との字幕のシーンにも、ナレーションが出ています。スペイン語で“Barrio de Shinjuku Tokio”(バリオ デ シンフク トキオ 東京新宿地区)、バスク語で“Tokioko Shinjuku Auzune”(トキオコ シンユク アウスネ 東京新宿地区)です。銀座はスペイン語で“Barrio de Shinjuku Tokio”、バスク語で“Tokioko Shinjuku Auzune”です。

スイングボールでのローズ達の踊りは、曲は日本版と同じですが、メロディが若干違っています。スペイン版の歌詞に合わせるためかもしれません。歌詞は日本版をそのまま訳したという感じです。“Mariconchis”や“Maritxuen Klana”といった言葉(意味はどちらも珠由良族)も使われています。

さて、ジャークを操るには魔ン棒という棒が必要だという会話が、ヘクソン達の間でなされますが、魔ン棒はスペイン語で“barra del mal”(バラ デル マル)となり「悪の棒」という直訳がなされます。

マホは玉王ナカムレを、日本版では「ママ」と呼びますが、スペイン語では“Señora”(セニョーラ)、バスク語では“Andrea”(アンドゥレア)となり、どちらも英語のMrs.、既婚女性に対する敬称です。という事は、玉王ナカムレは結婚している?

一方、スイングボールでひろしがトイレに行こうとすると、ローズ達はおしっこやウンチの排出量にあれこれ言う場面が出てきます。

このおしっこというのは「ピピ」、うんちというのは「カカ」と訳されています。ピピ(PIPI)とカカ(スペイン語でCACA、バスク語でKAKA)とは一種の幼児語で、スペインだけでなくフランスやイギリスなど、欧米では広く使用されている言葉です。フランス語版の単行本にもこれら言葉は登場します。なお、カカという言葉は、本作品で別の用途で使用され、他のスペイン版の劇しんでもシャレ的な使用がなされるのですが、まあそれはまた別の機会に。

ひろしがトイレのドアをバタンと閉めるシーンで、チャプター4は終わります。



チャプター5

みさえの「そんな大切な玉 どうして手元に置いておかなかったの?」からチャプター5が始まります。

スイングボールに珠黄泉族が襲撃に来ますが、ここで玉王ナカムレは自己紹介をします。「珠黄泉族頭領」という部分はスペイン語では“La Líder de los Cataplines”、バスク語では“Kosukabiloen Klanaren burua”ですが、スペイン語では実際の台詞は若干異なりますが、よく聞き取れません。直訳すれば上記の通りになることです。

この後、「ニコニコ健康ランド」に行きますが、健康ランドの看板のシーンで、ナレーションです。スペイン語はよく聞き取れませんでしたが“Baños”(英語のbath)という語があるのは確認できます。バスク語では“Irribarre Bainutxea”(イリバレ バイヌチェア)と言っています。“Irribarre”は「笑い」、Bainutxea”は「浴場」という意味になります。

シロが車の中で心配そうにしているシーンでチャプター5が終わります。



チャプター6

チャプター6は、しんちゃん達が風呂場へ向かうシーンから始まります。

東松山よねが「今日のかわり風呂 何の湯かなー」というシーンでは、スペイン版では「サウナ」と言っています。なお、この後のひろしの取引先の人も「サウナ」と言っています。これに対し、東松山よねが何と言っているかは分かりません。

三波春夫の「世界の国からこんにちは」をバックに珠黄泉族が踊るシーンでは、曲は全く違います。ただし、「こんにちは」の部分は、スペイン語で“amanecer”(アマネセ 夜明け)、バスク語で“eguzkia”(エグスキア 太陽)と言っています。「1970年」を「1997年」に言い換える場面も、何かを言っていますが、何を言っているかはよく分かりません。ただし、“amanercer”や“eguzkia”といった語彙が含まれているようです。

この後、原作者の臼井儀人氏が「兄弟船」を歌って登場しますが、ここで「漫画家 臼井儀人 趣味 便所観察 好きな女性のタイプ 松たか子」というテロップにもナレーションは入っています。

「漫画家 臼井儀人」のところはスペイン語で“Yoshito Usui dibujante de cómics”(ヨシト ウスイ ディブハンテ デ コミクス)、バスク語で“Yoshito Usui komikigilea”(ヨシト ウスイ コミキギレア)となっています。それ以降はよく聞き取れませんでしたが、「便所」(“lavavo(スペイン語)” “komune(バスク語で)”)という単語が含まれていることから、趣味のところも忠実に訳してあると考えられますが、「松たか子」という語はありません。別の訳がなされている可能性があります。

なお、この時ひろしは取引先の上原という人と会いますが、このシーンでひろしはスペイン語で“Señor Nohara”バスク語で“Nohara Jauna”と言われ、バスク語のみ“Uehara Jauna”、つまり相手の名前を言って返しています(スペイン語では「あ、こんばんは」という感じの返し方です。ただし、スペイン語もみさえに“Señor Uhehara”と言っています)。SeñorとJaunaはそれぞれ男性の敬称、英語の“Mr”、ドイツ語の“Herr”に当たる語です。



チャプター7

東松山よね達と珠黄泉族が健康ランドの入り口で向き合うシーンから本チャプターが始まります。

しんちゃんがサタケとジャンケンをやるシーンで、しんちゃんはスペイン語で“Piedra-Papel-Tijeras”(ピェドゥラ パペ ティヘラ)バスク語で“Harria-Papera-Guraizeak”(ハリア パペラ グライセア)と言っています。これらは日本語で「石-紙-はさみ」という意味になります。ジャンケンは日本のみならず、世界中にも広がっていて、スペインでもジャンケンは知られているというわけです。

この後の、「グロリアと呼んで」という台詞は4言語ともそのまま訳されているようです。少なくとも、「グロリア」という語は4言語共に含まれています。

ひろしとよねが置き去りにされ、二人が歩き出すシーンでチャプらー7は終わります。



チャプター8

マホが「だってしょうがないでしょ、まかれちゃったんだから」と、携帯で玉王ナカムレに話すシーンから始まります。なお、「上」と「北」はそれぞれスペイン語で“arriba”“norte”、バスク語で“gorantz”“ipara”と言います。

ひろしとよねが浜前田駅に入るシーンではナレーションはありません。

ひろしがよねに「野原だ」と自分の名を名乗りシーンでは、スペイン語では「イロシ」、バスク語では「イロシ ノハラ」と言って、よねは日本版では「野原さん」というところを「イロシ」と返しています。苗字よりも名前の方を優先して使うというところで、日本とは異なる文化が垣間見えると言えるでしょう。

オカマ3兄弟のワゴンがスーパーに入るシーンで、チャプター8が終わります。



チャプター9

マホが、しんちゃん達がスーパーに入ったという連絡を携帯で受けるシーンから始まります。

この時のマホのセリフ(日本版では「この道の先で止まったらしい」)で、バスク語ではスーパーマーケットのセリフが含まれています(バスク語でsupermerkatu スペルメルカトゥ)。スペイン語では含まれていません。

このマホに対し運転手は、日本版では「はっ」と返しているのに対し、スペイン語でBien(ビエン)、バスク語でOngi(オンギ)と返しています(意味はいずれも「了解」)。

スーパー内での放送(日本版では「本日もご来店いただきましてまことに・・・」)では、スペイン語で“Buenos dies señoras y señores”バスク語で“Egun on jauna andrea”と挨拶をしています。これは、Buenos diesとEgun onはこんにちはやおはように当たる挨拶で、それぞれその後の語は「皆さん」を意味します。英語の“ladies and gentlemen”に当たりますが、スペイン語の“señoras y señores”は英語と同じ語順(女性ー男性)ですが、バスク語の“auna andrea”は逆の順番(男性ー女性)です。このように、言語から文化の違いも垣間見れるものです。

さて、スーパーでの乱闘後、しんちゃん達はひろし達と再会します。



チャプター10

ヘクソンが乗っている東北新幹線のシーンから始まります。

「あ、それ山」はスペイン語で“monte caca dos”、バスク語で“kaka bi mendia”となります。monteは山、cacaはウンコ、dosは2を意味します。そして、kakaはウンコ、biは2、mendiaは山を意味することから、スペイン語、バスク語共に「二つのウンコの山」という相当お下品な名前になっています。なぜ、こういう名前になっているかは不明ですが。

そして、ローズは自分の母親の事を、日本版では「ママ」と呼んでいましたが、スペイン版では「マミー」と、さらに甘ったるい(?)呼び方をしています。バスク語ではアマ(英語のmother)と呼んでいます。カタルーニャ語とガリシア語は「ママ」と呼んでいます。

この後の珠由良族七人衆ですが、名前は日本版と同じです。ただ、それぞれの言語に合わせてか、発音が若干違っているところがあります。管理人が聴いた限りでは、以下のような発音になっています。

日本語 勘兵衛
(かんべえ)
勝四郎
(かつしろう)
七郎次
(しちろうじ)
平八
(へいはち)
五郎兵衛
(ごろべえ)
久蔵
(きゅうぞう)
菊千代
(きくちよ)
スペイン語 カンビイ カツスロ ススログ エイアス ゴロンビ キウンソ キクスヨ
カタルーニャ語 カンベエ カツスロ ススログ ヘイアス ゴロンベ キウンゾ キクズヨ
バスク語 カンベエ カツスロ ススログ エイアス ゴロンベ キウンゾ キクスヨ
ガリシア語 カンビイ カススル ススラグ ヘイハス ゴロンビ キンソ キクスユ

その夜、「結界」のシーンで「結界」の注意書き(「キケン!!立ち入り禁止!!」、「この先、工事中 行き止まり 通り抜け出きません」、「クマ出没 注意!!」、「チカン出没 注意!!」)にも、ナレーションが入っています。注意書きをそのまま訳したものと思われます。

空にジャークの復活を暗示させる空模様が現れ、ヘクソンが夜空を眺め、にやりと笑うところで、チャプター10は終わります。

ヘクソンが夜空を眺め、にやりと笑うところで、チャプター10は終わります。



チャプター11

海と山、そしてそれに続く、ヘクソンが崖の上から下の家を見下ろすシーンからチャプター11が始まります。

珠由良の母が珠由良七人衆を呼ぶ時、単に「サムライ」とだけ言っています(日本版では「七人衆!」)。スペイン語では「Smuirais(サムライス)」、バスク語では「Samuraiak(サムラヤク)」です。どちらも、侍(サムライ)の複数形です。

東松山よねが「日本語分かるか?フリーズ、ドンムーブよ」と言うシーンでは、スペイン語のみ「フリーズ ドンムーブ」と言っています。他の言語では、この言葉はなぜか彼女の口から出てきません。



チャプター12

ローズと珠由良族の母を倒したヘクソンが、家の中に入るシーンから始まります。

「旅のお方」はスペイン語で“forastero”(フォラステロ)と訳されており、これは「よそ者」、「外国人」という意味があります。 

「囲炉裏はいい〜」のところで、囲炉裏に該当する部分は、スペイン語では“fuego”(フエゴ)、バスク語で“sua”(スア)と訳されています。これは、「火」という意味なのですが、囲炉裏を直訳するのはさすがに不可能であったようです。

この次の、しんちゃんの「リロリラ〜リ〜」は、スペイン語では“digo digo digo diego”、バスク語では“nukoiko jantza zu”と言っているようですが、これはあくまで音をとっているだけで、どういう意味かは分かりません。まあ、日本版のそれも意味をなさないのですがね。

「ゆけっ シロ!」はスペイン語で“Atacar Nevado!”(アタカ ネバド)、バスク語で“Eraso Elur!”(エラソ エルー)です。AtacarとErasoは、両方とも英語のAttackに当たる語です。

ヘクソンがみさえの動きを(日本版では)「はっ」止めてしまうシーンでは、日本版はもとより、スペイン語などでも特に意味を成す言葉の台詞はありません。しかし、バスク語のみ“Geldi!”(ゲディ!)と言っています。これは、「やめろ」や「止まれ」といった意味があり、この場合後者になります。

お楽しみ袋つきケツだけ星人は、バスク語のみが聞き取れました。ipurdi mustura(イプルディ ムストゥラ)と言っているようです。ipurdiはお尻、musturaは縁という意味があるようです。ですから、縁のお尻というのが直訳になると思われますが、詳しい意味は分かりません。スペイン語では聞き取れませんでしたが、「ぶりぶり」のところはculete culeteと言っているのは分かりました。

ちんこぷたーはスペイン語のみが聞き取れました。marino feria(マリノ フェリア)と言っており、これは「海の祭り」という意味になるようです。バスク語では聞き取れませんでしたが、チンコプターに該当する語を言った後に「トトトトトトトトトトト・・・・・」と叫び声をあげています。

さて、ひまわりが連れ去られた翌朝、しんちゃん達は東京の珠黄泉族の本部に向かいます。そして、途中で臼井氏に道を聞かれるシーンが出てきます。

この時、臼井氏についてのテロップが出ますが、各言語ともそのテロップのナレーションが入っています。ただし、バスク語のみは“Yoshito Usui komikigilea”(ヨシト ウスイ コミキギレア)(漫画家 臼井儀人)のみのナレーションで他の事については言及していません。ただし、チャプター6の時と同じように、「松たか子」という語が無かったりと、別の訳がなされている可能性があります。

日本版で、臼井氏は「全日本 心の演歌 カラオケ大会」の予選会場の場所を聞いていますが、スペイン語もバスク語も同様の事を言っているようです。スペイン版では〜nacional de karaoke japones(〜ナシオナル デ カラオケ ハポネス)(日本カラオケの国立〜)というのが聞き取れます。また、バスク語でもjaponiren(ヤポニレン)(日本の)やkaraokeといった語が含まれています。

臼井氏がひろしに殴られて倒れるとことろでチャプター13は終わります。なお、殴られた臼井氏は日本版で「な、なぜだ」というところでは、スペイン語でBueno(ブエノ)と言っています。この語は間投詞で、驚きの「わあ」、「なんだ」といった意味があり、それに該当すると思われます。



チャプター13

しんちゃん達が、遂にお台場の珠黄泉族の本部ビルの前に到着するシーンからチャプター13始まります。ここで、チーマママホとホステス軍団の戦いになりますが、マホの「やれぃ!」、ホステス軍団の「いらっしゃいませ」の台詞は両者とも“Eraso!”と言っています(意味はチャプター12を参照)。

さて、ビルの上ではヘクソンと玉王ナカムレがジャークを復活させようとしているのですが、ヘクソンはナカムレを、日本版ではマダムと呼び、スペイン語ではSeñora(セニョ−ラ)、バスク語ではAndrea(アンドゥレア)と呼んでおり、魔ン棒はスペイン語で“barra del mal”(バラ デル マル)となって「悪の棒」という意味になるといった事は、チャプター4でも書いたとおりです。

しかし、この二人はジャークの力を独り占めせんと仲間割れを起こし、埴輪の取り合いが始まります。玉王ナカムレがしんちゃんの「へい パス パス」からうっかりしんちゃんに埴輪を渡してしまいます。この時のしんちゃんの台詞は、スペイン語で“Pase me la!”(パサ メ ラ)と言っており、これは「私に(me)それを(la)パスしてくれ(Pasa)」という意味になります。この後にみさえが「しんのすけ パス パス」と言っていますが、これは“Aquí, Shinnosuke!”(アキ シンノスケ)と言っています。Aquiは「こっちに」という意味になります。

バスク語では、しんちゃんは“Pasa niri!”(パサ ニリ)と言っており、これは「私に(niri)パスしてくれ(Pasa)」という意味です。対して、みさえは“Pasa niri shinnnosuke!”(パサ ニリ シンノスケ)と言っています。

しかし、埴輪はヘクソンに取られ、みさえは下へ転落しますが、しんちゃんとひろしが助けに駆けつけます。この時、ひろしは「みさえ」、しんちゃんは「ひまわり」と言っており、スペイン語をはじめ各言語とも同じです。ただし、「みさえ」と「ひまわり」はガリシア語以外の言語では同時に言っているのに対し、ガリシア語ではまず「みさえ」と言い、それから「ひまわり」と叫ぶタイミングにズレがあります。なお、各言語とも、「ひまわり」の発音は「わ」にアクセントが来ます(つまり「わ」を最も強く発音する)。



チャプター14

玉王ナカムレが東松山よねに手錠をかけられるシーンからチャプター14が始まります。

ローズはヘクソンに激怒し、日本版では声が大きく変化するシーンが出てきますが、スペイン版では各言語とも、声はあまり変わりません。まあ、なかなか難しいでしょうが。ただし、ガリシア語が若干低くなっています。

この後、ヘクソンとの戦いになりますが、「そして、時が流れた・・・」のシーンにもナレーションが入っています。スペイン語では“Paso al tiempo”(パソ アル ティエンポ)と言っています。これは、「時間の経過」
とでも訳せる語です。バスク語は“Eta denbora pasatu zen”(エタ デンボラ パサトゥ セン)と言っており、これは日本版の「そして、時が流れた」をそのまま直訳したものです。

さて、歌を歌って何も考えない作戦に出ることになり、まずローズが歌いだします。この時、「覚悟しやがれ!」という台詞は、バスク語のみが若干低くなっています。歌ですが、日本版は異なるようで、各言語とも別々の歌のようです(まあ、「歌」と呼べるシロモノかは大いに疑問ですが)。

この次に、みさえとひろしは「愛は傷つきやすく」を歌いますが、最初の「よみがえる日々」は、バスク語で“nire ametsa,ametsa”(ニレ アメチャ アメチャ)(Nireは「私の」、ametsaは「夢」という意味)と歌っています。管理人が聞き取れたのは、この部分のみで、他の箇所及び多言語については何を歌っているかはよく分かりません。ただし、バスク語のこの後の歌詞にも“ametsa”という語が出て来ることは分かりますが。
なお、曲は日本版の「愛は傷つきやすく」と同じですが、メロディーは若干異なっています。

そして、しんちゃんとひまわりがヘクソンをくすぐるシーンで、しんちゃんが「ホ〜レ コチョコチョコチョコチョコチョ・・・・」というシーンでは、スペイン版の各言語では以下のように言っています。あくまで音だけとったものですが。

スペイン語 クーチクチュクチュクチュクチュクチュクーチ
カタルーニャ語 ゴォヤスゴォヤスゴォヤスゴォヤスゴォヤスゴォヤス
バスク語 キリキリキリキリキリキリキリキリ
ガリシア語 クチクチクチクチクチクチクチクチ

みさえの「もっと強いのが、愛」というところでチャプター14が終わります。なお、「愛」はスペイン語で
“El amor”(エラモー)、バスク語で“Maitasunak”(マイタスナク)と言います。



チャプター15

くすぐられて倒れているヘクソン上に乗るひまわり、その横にいるしんちゃんのシーンから、チャプター15が始まります。

で、結局ジャークは復活してしまいますが、賞味期限が切れており、使い物にならないただのオカマであったというオチです。

ここで示されている、ジャークの背中に書かれている彼(?)の成分表(?)のシーンでも、バスク語以外の言語ではナレーションが入っています。(スペイン語なら“El maligno・・・”と始まります)。ナレーション自体は非常に早口です。まあ、伝える情報量からそうならざるを得ないのでしょうが。

バスク語はナレーションが入っていません。というより、ジャークがナレーションの代わり、つまりジャーク本人が背中に書かれている内容を伝えているようです。

この後、ひまわりがヘクソンにより危機を迎えますが、それも解決し、こうして野原一家は家へ帰ることになります。

その時、幼稚園バスが来ます。しんちゃんはよしなが先生にスペイン語で“Señor”(セニョール)、バスク語で“Andereno”(アンデレニョ)と呼んでいますが(日本版では「みどり」)、“Señor”は男性に対する敬称で女性には使用しません。管理人の聴き間違えの可能性もゼロとは言い切れませんが、何度聴いてもしんちゃんは“Señor”といっているようで、この辺は謎です。なお、“Andereno”は若い女性に対する敬称ですので、この使用は間違っていません。

この後、ひろしはバスの中でまつざか先生と会いますが、ひろしはこの際に、スペイン語で“Señorita Matsuzaka”(セニョリータ マチュサカ)、“Matszaka anrdereno”(マチュサカ アンデレニョ)と呼んでいます。Señoritaは未婚女性に対する敬称で、この使い方は正しいです。

ラストに、シロが新幹線で置き去りにされ、ようやく自力で帰ってきます。この時、みさえはスペイン語で“Nevado, perdona”(ネバド、ペルドナ)と言っており、これは日本語の「ご ごめーん シロー!」直訳したものです。一方、バスク語では“Kaixo, Elur”(カィショ、エルー)と言っており、“Kaixo”は英語のHelloやHiに当たる、気軽な挨拶の言葉です。つまり、シロに謝ってはいないのですね。このように、言語によって意味の違う台詞に訳されることがあるのです。

こうして、チャプター15は終わります。



チャプター16

チャプター16はエンディングです。日本版では「ひまわりの家」ですが、スペイン版では「パリジョナ大作戦」と「とべとべおねいさん」の、各言語の吹き替え版です。

なお、エンディングでの映像やスタッフロールなどは、日本版と全く同じ、日本のスタッフ・キャスト名のままです。

最後に、このDVDの本編の総時間は95分19秒で、日本版の99分に比べると若干短いです。削除されているシーンは無いのに、なぜ短くなっているのかは不明です。ところどころのシーンでフィルムを若干速く流してるという事が考えられますが、真相は不明です。




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