「ヘンダーランドの大冒険」編(後編)


※当ページは、概論劇場版についての概論を既に読んでいることを前提としています。
従いまして、概論劇場版についての概論をまだ読まれていない場合は、
当ページより先に、概論劇場版についての概論を読まれることをお勧めいたします。
なお、韓国語から日本語に訳した文は、管理人の不十分な韓国語能力のため、
やや不自然に思われるかもしれませんが、ご了承下さい。

※当ページでは、韓国版で削除、修正が行われているシーンについても触れていますが、
その理由を@、A、Bで表しています。
@は明らかに「日本」だと分かるため、
Aは「過度」な暴力描写や性描写があるため、
Bは不明、つまりなぜ削除、修正が行われているのか、
管理人にも分からない
ということを、それぞれ意味しています。
また、削除、修正のシーンによっては、別の映像が置き換えられていることもあります。
ただし、それは全て、その同じ作品の中からの映像が使用されています。
その代わりの映像を、〜分〜秒のシーン(または静止映像)と表していますが、
この「〜分〜秒」というのはバンダイビジュアルから発売されている、
日本版(つまり本家)のDVDで再生した時の経過時間を表しています。

※さらに、韓国版では、セリフが日本語と若干異なる(つまり直訳されていない)ところもあります。
そういったことにも触れたいと思います。





それでは前編の続きです。

ディスクの2枚目に収録されている後半ですが、まず前半と同じくオープニングから始まり、本版なら監督の名前が出るところで、「チャングは止められない」というタイトルが出ます。そして、その後に「ヘンダーランドの大冒険 6編」と出ます。6編というのは、そのVCDの6番目のディスクということです。なお、タイトルコールは無く、こちらも前半と同じです。

また、この作品は「ブリブリ王国」や「ハイグレ王」と異なり、「前回の話」はありません。つまり、そのまま本編へと映るわけです(なお、「暗黒魔王大追跡」、「ブタのヒヅメ大作戦」、「わくわく大決戦」も「前回の話はなし)。

本編はよしなが先生が「皆さん、おはようございます」と言うシーンから開始されます。この後ス・ノーマンが現れ、しんちゃんが「雪まるだ」と言い、風間君に「雪だるま」と訂正されるシーンがありますが、韓国語で雪だるまは「ヌンサラム」と言い、これは直訳すると「雪の人」という意味になります。一方、チャングは「サラムヌン」と(間違って)言っており、こちらは「人の雪」というわけの分からない意味になります。

この後に映されているス・ノーマンの履歴書ですが、韓国版では履歴書のシーンは文字が判別できない(つまり日本語が分からない)くらいにぼかされています。

ス・ノーマンはしんちゃんにスーちゃんと呼ばれるシーンがありますが、韓国版ではスー君となっています。アニキはそのままアニキ(韓国語でヒョンニム)と直訳されています。

この後のシーンで、コンビニの「ファミリーストア」の看板は黄色く塗りつぶされています。そして、その看板に電灯がつきが明るくなるシーンは削除されています。ただし、この時の自転車の効果音は同じでその次のチャングが家へ帰るシーンでこの効果音が鳴るという、不自然な事態を生じています。

その夜、みさえとひろしを眠らせたス・ノーマンがテレビを消すシーンでは、テレビの画面はほんの一瞬しか見えません。つまり、日本版ではもう少し長く映されていますが、韓国版ではその映像の大部分は削除され、「ピッ」とスイッチを消す一瞬のシーンのみということです。なお、韓国版での天気予報の解説は、(当然)韓国の天気について解説していたようです。

ス・ノーマンが「しんちゃ〜ん」といって迫りくるシーンは、韓国版では「チャングヤ〜」となっています。
しんちゃんは3大ヒーローを呼び出すますが、最初「スゴイナ・スゲーデス」と呪文を間違えています。一方韓国版では、チャングは「スケートゥ!スケートゥ!」と呪文を間違えています。

さて、いよいよ3大ヒーローの登場ですが、前述したように、ぶりぶりざえもんのみ名前が違っています。また、ブリブリ魔神について一つ特筆(?)する事はブリブリ魔神はセリフの後に「ンゴンゴ」と豚声を上げていることが何度かある事です。

さて、アクションビームとカンタムパンチですが、韓国版でも同じように訳されていますが、実は全くそのままというわけではありません。韓国版でのアクションビームはアクション光線、カンタムパンチはカンタムチュモクとなっています。チュモクとは、韓国語でこぶし、げんこつといった意味のある語です。従って、両者とも意訳すればアクションビーム、カンタムパンチとなります。

ス・ノーマンは3大ヒーローとしんちゃんに敗れ、手紙とチケットをポストに入れて撤退します。ここで、ポストの中に入っている手紙のシーン(60分17秒〜25秒)
は削除されています。手紙の宛名が日本語で書かれている事から、理由は@です。そして、削除した分、その直前のポストが映っているシーンと、その直後のタイヤの映っているシーンがスローになっています。

さらに、ひろしが運転中に缶コーヒーが飲むシーンも、映像が置き換えられています。缶コーヒーに「コーヒー」の文字があるためで、理由は@です。この削除されたシーンでは、ただひろしが運転している映像(60分34秒〜35秒)を、その前後につなぎあわせ、静止として使用されています。映像が修正されているのに非常に気付きにくいところです。

この後の、ヘンダーランドで野原一家が楽しむ(実際に楽しんでるのはみさえとひろし)シーンでは、ヘンダーランドの歌は、前述したように、最初のBGMのみが使用されているだけで、菓子のある部分は別の曲(BGM)になっています。

なお、ヘンダーランドを楽しんだみさえとひろしが帰ろうと言うと、しんちゃんは「ワーイワ−イ」と喜びますが、韓国版では「万歳万歳」となっています。発音は「マンセーマンセー」です。近年の北朝鮮関連の報道のせいか、ネット上の掲示板などで、変な意味合いで使われる事が多いようですが、元々は普通の「万歳」の意味です。

この後、みさえとひろしに扮した人形がしんちゃんを襲う場面がありますが、このシーンに関しては何も修正されていません。映画編ヘンダーランドの大冒険でも書きましたが、子殺しの恐怖を暗示させるこのシーンが全く問題視されないのはなんだか妙な気がしますが、あくまでも(表面的な)映像のみが問題視されるのだと考えられます。

さて、その翌朝、テーブルにある食い散らかしのものが映っているシーンは、日本語で書かれているものがあるため(65分20秒〜23秒のシーン)削除されています。削除した分は、その前の野原家のシーンを長く映すことで埋め合わされています。そのため、家が映っているところで、既にBGMが鳴り始めています。また、この次の「春日部駅」と書かれたシーン(65分40秒〜42秒)も削除されています。そのため、その前のしんちゃんが出発するシーンと、その次のしんちゃんと駅員のシーンでも、一部静止映像が使用されています。

電車の中の女学生が映っているシーンや、そのしんちゃんが正座して座っているシーン、また、その次の電車を外から映したシーンもスローになっています。これは、電車の中でしんちゃんの隣に座っている男性が「アクション」と題した雑誌を手に持っているため、そのシーン(66分5秒〜9秒)を削除、さらに電車を外から映したシーンに、日本語で書かれたヘンダーランドの看板があり、それも削除しているため、その分の埋め合わせのためにスローにしているのです(埋め合わせないと、BGMが途切れ、不自然なものになってしまう)。これ以外の日本語のシーンは修正されるに留まっています。
なおこの後の、ヘンダーランドの休業を告げる垂れ幕は韓国語に修正されています。

さて、しんちゃんがヘンダー鉄道の線路上でクレイ・G・マッドと遭遇するところで、しんちゃんはみさえとひろしを返さないと、以下のようにしてやると言っています。なお、韓国版と併記してあります(韓国版も載せないと意味が無い)。ただし、韓国版の場合はあくまでも管理人が(何度も)聴いた結果、このように聞こえたという事であり、実際の発音とは異なる可能性もあります。

日本版 韓国版
メタメタ
グリグリ
ボコボコ
デケデケ
ジクジク
ムリムリ
ヘロヘロ
ヌメヌメ
ビキビキ
ジンジン
ワンチャワンチャ
クロクロ
パバパバ
ティグティグ
チッチゲ
ムンゲムンゲ
ピベピリベ
モンドゥリメングレ

この後、汽車に変身したしんちゃんとクレイ・G・マッドとの追いかけっことなりますが、ここで、おとぎの森のシーンは削除されています。前述したように、このシーンの削除の理由は言うまでもなくAです。そして、その代わりの映像が挿入されています。

まず、しんちゃんの「死ぬかと思った。ふー」のセリフのシーンまでは一緒ですが、その次から挿入された映像になります。まず、追いかけられるしんちゃんのシーン(68分54秒〜55秒)となり、次にしんちゃんを追うクレイ・G・マッド(「逃がさんぞ小僧!こんな事もあろうかと汽車を用意しておいて良かったわ!」)のシーン(68分49秒〜53秒)。そして、最初に挿入されたシーン(68分54秒〜55秒)が再び使用されています。なお、挿入された映像はセリフは一切ありません。それにしても、相当不自然ですが。

そして、この一連の映像の置き換えが済むと、日本版と同じ通常の映像に戻ります。「逃がさんぞ小僧!こんな事もあろうかと汽車を用意しておいて良かったわ!」のシーンからです。

この後しんちゃんは3大ヒーローを呼び出します。そして、ぶりぶりざえもんは雛形あきこ写真集を出しますが、韓国版では写真集の表紙が映っているシーンは削除されています。ブリブリ魔神が写真集を出すところまでは一緒ですが(ただしスロー)、表紙が映る寸前に別の映像に切り替わっています。それは、シン・ソンニョがテレビで歌うシーン(36分25秒辺り)(静止映像)です。

そして、その後のシーンはそのまま映されています(裏表紙にはアルファベットで「HINA」と書かれているだけだから問題視されていない)。なお、ここでの「ポッポー」の効果音(セリフ)は、韓国版では「ワックンワックン」となっています。なぜ、このようになっているかは不明です。なお、チョキリーヌに悩殺されたしんちゃんが「ポッポー」と興奮する場面は、韓国版も日本版と同じ「ポッポー」です

この後しばらくは削除、修正はありませんが、一つ妙なのはトッペマがひろしのことを「ひろしさん」と呼ぶところを、韓国版では「チャングアッパ(チャングのお父さん(パパ))」と呼んでいるところです。なぜ、こういう呼び方をするのはよく分かりません。ひょっとしたら、韓国版ではトッペマはチャングのお父さんの名前を知らないという事になっているのかもしれません。ちなみに、本作の韓国版での、チャングの父の名前は「シヌソク」ではなく「シンヒョンマン(連音により「シニョンマン」とも発音)」です。

さて、この後チョキリーヌ・ベスタが肩たたき券を出すシーンでは、肩たたき券は(無論韓国語に修正されていますが)削除されていません。修正された肩たたき券には、韓国語で「無料マッサージ券」と書かれています。

チョキリーヌとトッペマの勝負が相打ちに終わり、みさえが元に戻った後、みさえを説得させるためにしんちゃんはトランプで雛形あきこを呼び出します。ここで、ひろしとしんちゃんが「こんにちは〜」と言うシーンは削除され、別の映像に置き換えられています。理由はAです。前述しましたが、本作の韓国版ではビキニ姿の女性の全身が映されているシーンはカットされているのです

その代わりの映像とは、しんちゃんとひろしが「ババ抜き」と言い、みさえが「しまった〜。あたし抜きか〜」と言うところまでのシーン(82分32秒〜38秒)で、しんちゃんとひろしがそれぞれ「かーちゃん・・・」、「みさえ・・・」と言うところを削除したものです。セリフは日本版の「こんにちは」をそのまま(「アンニョン」と)訳していて、(日本版で)「ババ抜き」と言うところでそれを言っているのですが、無論日本版の元の映像とは、しんちゃんとひろしの表情が全く違います。ですから、かなり不自然なのですが、あくまでも「公序良俗」が優先されるわけです。

なお、この時のみさえは「モッマルリョ」、つまりクレヨンしんちゃんの韓国語版のタイトル「チャングヌンモッマルリョ」の「モッマルリョ」で、みさえは「とめられない」と言っているようですが、そういう意味で言っているのかは分かりません。

なお、この直後の野原一家の「ファイ オウ!ファイ オウ!ファイオ〜ッ!」は、韓国版では「ファイト」が「ファイティン」となっています。日本語のファイティングなのですが(韓国語では「グ」は発音しない)、このように、外来語の使い方にも日韓では相違があるのです。

さて、ヘンダー城に入った野原一家ですが、踊りで勝負するシーンでは映像置き換えの嵐が巻き起こっています。ここまで修正したシーンは、本作はおろか、他の作品にも無いと思われるくらいです。理由は@です。つまり、阿波踊りをする野原一家の格好が日本的だからとの理由です。なお、セリフは日本版を訳したもので、置き換えられた映像に合った元の映像を使っているわけありません。

では、どうなっているかを以下に書いておきます。なお、マカオとジョマのみが映っているシーンはテロップ以外、何の修正もありません。テロップに関する修正で意ですが、パ・ドゥ・ドゥとその説明の字幕はありません。それ以降の字幕は、フランス語のみが載せられています(ピルエットなら「pirouette」のみ)。

日本版(つまり元)の映像 韓国版でその時に置き換えられている映像
「今度は何だぁ?」、「やだァ」、「踊りで勝負!」のシーン 「やだっ!トッペマはすごくいいヤツだぞ!悪いのはお前たちだ」
「みんな知ってるんだぞ!」
「地球侵略なんてとんでもないわ!」
のシーン(78分38秒〜44秒)。
ただし、せりふを言う順番の関係上、
この映像自体にも(置き換えやスローなどの)若干の修正がある
「ミュージック!」のシーン 上記のシーン(78分38秒〜44秒)で、しんちゃんが口を開くところのみ
「俺、阿波踊りなんか踊れねぇよ〜」
「あたしだって〜」のシーン
「おい、あんまり挑発すんなよ」「大丈夫よ、こっちには・・・」のシーン(79分7秒〜11秒)
(セリフの長さから、みさえの映像は途中で切れている)。
「とーちゃん、かーちゃん!心が躍ればいいんだゾ!」のシーン 「メタメタのグリグリのボコボコのデケデケの
ジクジクのムリムリのヘロヘロのヌメヌメの
ビキビキのジンジンな目にあわせちゃうゾ!」
のシーン(67分46秒〜55秒)
「そうよ!踊りはテクニックじゃないわ。ハートよ!」のシ−ン
野原一家の踊りのシーン(マカオとジョマのピルエットの前) 「ファイ オウ!ファイ オウ!ファイオ〜ッ!」(77分51秒〜53秒)の、
「オ〜ッ!」の部分のみ(スローで、かつ繰り返し使用されている)
野原一家の踊りのシーン(マカオとジョマのアラベスクの前) おとぎの森でみさえとひろしが腕を組み、
しんちゃんが落胆した表情で歩くシーン(61分30秒〜31秒)(スロー、かつ繰り返し)
野原一家の踊りのシーン(マカオとジョマのグラン・フェッテ・アン・トルーナンの前) 「ファイ オウ!ファイ オウ!ファイオ〜ッ!」
(77分51秒〜53秒)
のスロー映像。
野原一家の踊りのシーン(マカオとジョマの野原一家のグラン・ジュテの前) 「ファイ オウ!ファイ オウ!ファイオ〜ッ!」
(77分51秒〜53秒)のスロー映像。
「オ〜ッ!」のみ繰り返し使用。
踊りが終了したシーン(81分20秒〜23秒) マカオとジョマの「ヘンダー城へ」「ようこそ」
のシーン(78分13秒)
つまりマカオとジョマのみが踊りを
きめたことを示している。無論セリフは無し

以上です。信じられないかもしれませんが、本当にこのように置き換えられているのです。管理人の所有している本作のVCDは2004年3月に、韓国のソウルへ旅行に行った際、ソウル最大と言われるの「教保文庫」という大型書店のDVD売り場で購入したものですが、平積みで販売されていたものです。つまり、韓国で最も流通している「ヘンダーランドの大冒険」だと行っても過言ではないと思われるものなのです。

さて、この後の得点のシーンですが、得点が映し出されるシーンは静止映像で、いくつかに分けて点数を表示しています。それは以下の通りです。なお、「マカオとジョマ」と「野原一家」の部分は日本版と同じ、それぞれの顔が映されています。また、その他の文字については韓国語を訳したものです。

審査項目 芸術 技術 表現(力)※1
マカオとジョマ 4.8 4.9 4.
野原一家 1.2 0.8 3.

表現力※1 意想 協同性※2
4.5 4.2 4.0 3.3
3.1 4.2 3.8 4.1

協同性※2 努力 合計
.3 2.9 4.0 29.9
.1 5.0 3.8 30.0

※1.1番目の表の「表現力」のところは「表現」のみとなっていて、「力」の部分の映像はは途切れています。また、0.1の位の数字(ここでは「5」と「1」)も同様に途切れています。2番目の表では途切れていません。
※2.ここでは「協同力」と書いていますが、実際の正確な訳は不明な部分があった関係で、(推測を含めて)意訳しています。また、こちらも文字と数字が途切れています。3番目の表では途切れていません。

まず、この点数表の、最初の2つが2回ずつ交互に表示されます。1番目、2番目、1番目、2番目の順番です。そして、2番目の表が出された後、マカオとジョマの映像が出ますが、この後にあるはずの野原一家の映像(全然ダメだ〜」「やっぱりハートだけじゃダメなのかしら」のシーン)は削除されています。そして、その次に1番目の表がもう一度出されます。この表が出されている時に、みさえとひろしのセリフ(全然駄目だ〜」「やっぱり・・・)のみが挿入されています。

そして、その次に一瞬だけですが、先ほどのマカオとジョマの映像が(二人でうっとりと見ているところのみ)一瞬映し出されます。そして、2番目の表がもう一度出されます。この2番目の表の後、これまた一瞬だけマカオとジョマの映像が出されます。この映像は、この後の、結果を知って「ゲ!」と言う直前のところのみのものです。

そして、3番目の映像が登場します。ここで、マカオとジョマの反応は日本版と同じ(「ゲ!」と言うシーン)ですが、野原一家の反応の時の映像は「ファイト!ファイト!オー!」のものをスローにしたものです。
なお、参考までに日本版での点数表を以下に載せておきます。

 審査項目
チーム
芸術 テクニック 表現力 こく のどごし ハート 合計
マカオとジョマ 4.8 4.9 4.5 4.2 4.0 3.3 2.9 1.3 29.9
野原一家 1.2 0.8 3.1 4.2 3.8 4.1 5.0 7.8 30.0

この後、ババ抜きの勝負ですが、ジョマがババをマカオの股間(?)から出すシーンは削除されています(代わりの映像もなし)。理由はAと考えられます。

なお、韓国版では「ババ抜き」は「ジョーカポッキ」と言います。「抜く」を韓国語では「ポタ」と言うことから、「ポッキ」とは「抜く」の名詞形と思われます。ただ、韓国ではジョーカを「ババ」に言い換える語が存在しないようです。そのため、ババ抜きのババ(ババア)をみさえとひっかけたシャレは成立しないはずですが、韓国版ではジョーカ=みさえと、しんちゃんとひろしはみなしているようです(セリフはババ抜きがジョーカポッキ(ジョーカ抜き)となっているところ以外はほぼ直訳)。

さて、この後ババ抜きが行われるはずですが、韓国版ではまず電灯のシーンと、その次の5人を映したシーン(82分44秒〜50秒)までは日本版と同じですが、、この次は先ほどの電灯のシーン(22分44秒〜46秒)となって(このシーンでBGMも途切れる)、その次は「そ、そう。ジョーカーが残ったから俺たちの勝ちだよな」(85分39秒〜)のシーンに飛んでいます。つまり、ババ抜きのシーンは丸ごと削除されていて、ただそういうゲームを行い、野原一家が負けたらしいという事を示しているに過ぎないのです。。韓国には、元々ババ抜きと言う遊びが存在しないかも知れません。

しんちゃんはトランプの精を呼び出します(トランプの精は、韓国版では若干訳が異なるようですが、残念ながらよく聞き取れません)。このトランプの精が、日本版では「通だね」と言うセリフは韓国版では「すごいね」と訳されています。また、(本作で唯一)CGが使用されているシーン(86分49秒〜87分3秒)で、日本語で「せつめいず」と書かれているところは、韓国版では「ヘンダー城」になっています。

この後のシーンは、日本版と変わりませんが、ひろしの名詞と非常脱出装置タスカルーの説明文の説明文に関しては、前者は「シンヒョンマン(シニョンマン)」、後者は「非常脱出」とだけ書かれており、日本版のように細かい事は何も書かれていません。

さて、(エンディング直前の)ラストのシーンでも、修正があります。最後にしんちゃんが「それじゃ、そういうことで」と言い、「おわり」と表記が出るシーンですが、しんちゃんが「それじゃ、そういうことで」のところで、映像自体がストップします(つまり、しんちゃんがずっとそのまま手を挙げて、口を半開きにしている静止映像が使用されていて、「おわり」の表記は出ない)。理由は@です(「おわり」の表記の削除のため)。ただ、効果音はそのままですので、やや不自然な感があります。

この後はエンディングです。オープニングと同じものなのですが。映像も音楽もオープニングと同じですが。

以上が、韓国版「ヘンダーランドの大冒険」についてです。次回は「暗黒魔王大追跡」について触れます。




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