アクション仮面vsハイグレ王」編(前編)


※当ページは、概論劇場版についての概論を既に読んでいることを前提としています。
従いまして、概論劇場版についての概論をまだ読まれていない場合は、
当ページより先に、概論劇場版についての概論を読まれることをお勧めいたします。
なお、韓国語から日本語に訳した文は、管理人の不十分な韓国語能力のため、
やや不自然に思われるかもしれませんが、ご了承下さい。

※当ページでは、韓国版で削除、修正が行われているシーンについても触れていますが、
その理由を@、A、Bで表しています。
@は明らかに「日本」だと分かるため、
Aは「過度」な暴力描写や性描写があるため、
Bは不明、つまりなぜ削除、修正が行われているのか、
管理人にも分からない
ということを、それぞれ意味しています。
また、削除、修正のシーンによっては、別の映像が置き換えられていることもあります。
ただし、それは全て、その同じ作品の中からの映像が使用されています。
その代わりの映像を、〜分〜秒のシーン(または静止映像)と表していますが、
この「〜分〜秒」というのはバンダイビジュアルから発売されている、
日本版(つまり本家)のDVDで再生した時の経過時間を表しています。

※さらに、韓国版では、セリフが日本語と若干異なる(つまり直訳されていない)ところもあります。
そういったことにも触れたいと思います。





当ページは、韓国版の「アクション仮面vsハイグレ王」について触れます。
具体的には、登場人物の名前の変更、セリフ、削除や修正が行われているシーンなどについてです。
というわけで、早速触れていきます。

まず、登場人物の名前からです。
前述したように、韓国版でのタイトルは「アクション仮面vsハイグレ王」で、「ハイグレ魔王」ではありません。しかし、劇中では「ハイグレ魔王」と呼ばれている、つまり日本版と同じで、なぜタイトルだけ「魔」が抜けているのかは不明です。
アクション仮面も日本版と同じ、アクション仮面です。なお、アクションビームは「アクション光線」となっています。

名前が異なっているものは以下の通りです。

日本版 韓国版 コメント
桜ミミ子・リリ子 ミミ・リリ ミミ子、リリ子はそれぞれ「子」が抜けているだけです。なお、名字についての言及は無いので不明です。
北春日部博士 キム・チュニル博士 キムは名字、チュニルが名前です。
ハラマキレディース ムロリヂャネ? ムロリジャネと言っているようですが、これが何を意味するかは、残念ながら分かりません。少なくとも、「腹巻」は意味しないようです。ただ、辞書を引くと、「ムロリ」は「マガモ」という意味があるようですが・・・?
Tバック男爵 Tバック男 男爵ではなく、単に「男」となっています。なぜ「男爵」でないのかは不明です。
パンスト団 (不明) 残念ながら分かりません。ハイグレ魔王が一度だけ「」というシーンがありますが、聞き取れません。ただ、「パンスト団」ではないようです。

さて、アクション仮面とゾンビリビー(メケメケ団)との戦い(実は撮影)、ハイグレ魔王にアクションストーンを冒頭で、ハイグレ魔王にアクションストーンが盗まれるなど、冒頭のプレタイトルシーンはばっさりと全て削除されています。なぜ削除されているのか、その理由はB、つまり不明です。削除する理由がまったく見つかりません。

従って、韓国版「ハイグレ王」は、いきなり以下のようなタイトルが出ます。

チャングは止められない
アクション仮面vsハイグレ王 3

3というのは、そのVCDの3番目のディスクということです。(1と2はそれぞれ「ブリブリ王国の秘宝」の前編と後編に該当) この後、オープニングですが、「ヘンダーランド」も含め、オープニングの映像は「ブリブリ王国」の粘土アニメが使用されています。

この後、日本語の部分が韓国語に置き換えられている事以外は同じですが、日本語を韓国語に修正すると、その修正部分を動かしたり、物やキャラクターをそこに重ねることは非常に難しくなるようです。

日本版の元の映像の上に修正を加えているため、物やキャラクターをその修正部分に重ねると、物やキャラクターの方がその修正部分に覆われる形になってしまうのです。従って、その修正部分が動いたり、物やキャラクターと重なる部分は、スローや静止した映像が使われていることが多いです。

そして、この「ハイグレ王」はその映像がかなり多いです。例えば、しんちゃんがどのチョコビを買おうか迷うマサオ君に肩をたたくシーンがありますが、このシーンは静止映像に置き換えられています。その静止映像では、チャングはマサオ君に触れていないものですから、かなり不自然です。

また、マサオ君がチョコビを選び「これ下さい」と言うシーンは、「どれにしようかな」(6分35秒)のシーン(静止映像ではない)に置き換えられています。つまり、「どれにしようかな」を「これください」に置き換えているのです。

この後のチンパン総督モンキッキは、韓国版も同じ名前です。ただ、オサル大臣マッキッキは「オサル長官モンキッキ」となっています。なお、マサオ君の「あ〜あ、ちっとも揃わない」と言いつつ、カードをチョコビの中に入れるシーン(7分17秒〜18秒あたり)もスローの映像となっています。これも、韓国語の修正部分(この場合は「チョコビ」)に重なる部分があるからだと思われます。

その後の、(代役を立てた)アクション仮面の撮影のシーンでも、「よーい、スタート」のシーン(11分0秒)で静止映像が使われています。これも、修正部分を動かさないようにするためだと思われます。なお、韓国版では「よーい、スタート」は「レディー、ゴー」となっています。

さらに、しんちゃんが「シロお元気?」と言い、シロがしんちゃんに振り返るシーン(12分36秒〜37秒)でのシロの動きが静止映像になっており、この後のシロのシーン(12分秒)でのエサ箱の中のアリは動いていない、つまり静止映像となっています。これも、修正部分と重なるからだと思われます。

さて、この後のみさえとしんちゃんののテレビのチャンネルの変えあいのシーンで初めて、(冒頭が削除されているため)韓国版でのゾンビリビーの名前が、日本版と同じ「スケルトン教授ゾンビリビー」であることが判明しています。なお、この場面で流されていた「うっかりちゃっかり」のテレビ番組は、BGMのみでセリフはありません(映像自体に修正は加えられていない)。

その後は、日本語が韓国語に修正されている以外は、しばらく日本版と同じです。「アクション仮面ひみつ大百科」で、このタイトルは修正されていますが、「決定版」と副題の「今明かされる・・・」はそのままです。

韓国版はVCDであるせいか、日本版のDVDやや画質が劣り、このような細かい文字のところは非常に読みにくいため、あえて修正する必要はないと判断されたのかもしれません。「アクションイヤー」、「アクションネック」の表記も同様です。

この後、パックをするみさえを見たしんちゃんが、自分も白塗りやりたいといい、ミサエが子供は肌がすべすべしてるから塗らなくていいという場面が出てきます。この「すべすべ」という言葉は、韓国語で「メックンメックン」と訳します。

さて、この後しんちゃんはぞうさん踊りをしますが、このシーンは削除され、別の映像に置き換えられいます。理由はAです。この直前の、みさえの「がまんがまん」と言うシーンの後は、さらにその前の「妖怪シロヌリオババ、お前の正体はケツデカみさえだな」のシ−ン(20分22秒〜25秒あたり)に置き換えられています。そして、このシーンでのチャングは「どうした母ちゃん?怒った?」と言っています。

この後、みさえが怒りのあまりパックを破り、しんちゃんを追いかけるシーンに入るのですが、この程度のセリフであんなに怒るものかとも思ってしまいます。なお、パックを破る効果音は、置き換えられているシーンで既に鳴り始めているので、これも不自然です。

翌朝、野原一家は「ひまわり体操」の曲で目を覚ましますが、韓国版では全く別の歌が使われています。「ひまわり体操」がなぜ使われなかったかは、おそらく韓国語に訳した歌詞が、曲に会わなかったと考えられます。
さて、代わりの曲ですが、ひまわりが映っているシーン(21分17〜21秒)で、ご丁寧にも曲名、作詞、作曲、合唱団の名前のテロップが表れます。それは以下の通りです。

曲名:わんわん子犬
作詞:チョン・グン
作曲:キム・スジョン
歌:蔚山KBS児童合唱団

蔚山(ウルサン)とは韓国南東部に位置する都市の名前、KBSは日本のNHKに相当する韓国の国営放送局のことです。さて、この体操のシーンで、みさえひろしが手を、しんちゃんがおしりを叩くシーンがありますが、なぜか効果音はありません。曲を入れ替えるための編集の際、この効果音は抜け落ちてしまったのかもしれません。

この後、しんちゃんがトイレでアクション仮面ひみつ大百科を読むシーンの、「アクション・ストーンがないとアクション仮面はおうちにかえれないのか」と言うところで映っている映像では、大百科の日本語の文章は、全て韓国語ではなく単に「〜〜〜〜」といった線(波線)の羅列のみとなっていて、かつ静止映像に置き換えられています。「アクション・ストーンのひみつ」の文字がかろうじて見えなくなるところと、アクションストーンも映っているところの二ヶ所が用いられており、その後のアクション・ストーンのみが映されているところ日本版と同じです。

この後の、みさえの「すみません、あとから送って行きますので」のシーンも、スロー映像です。これは、日本版だと(日本語で書かれている)表札と頭が重なる部分があるため、その重なる部分は削除し、(修正した表札と)重ならない部分のみ、スローで流されているのです。

しんちゃんが自転車で送られるシーンでは、しんちゃんが通りすがりのおねえさんに「ピーマン食べられる〜?おでん好き〜?」とナンパするところがあります。韓国版ではみさえのかけ声がかなり大きく、ピーマンのところは聞き取れませんでしたが、おでんのところは聞き取れました。「ソーセージ好き〜?」と言っています。

この後の、風間君が英語を話す場面は、「しんのすけ」が「チャング」に置き換えられているところ以外は同じです(「ハロー、ミスターチャング、ハワユー?」)。

しかし、この後のやり取りは少し違います。以下の通りです。

日本版 韓国版
「ア、アイアム ア ボーズ」
「ボーイだろ」
「お、ソートモYOU。オッケー、イエース、サンキュー、オパンツスケスーケー、ノーノーノー」
「ア、アイアム ア ポーイ」
「ポーイじゃなくてボーイだよ」
「そうとも言える。オッケー、イエース、センキュー、グッバイ、チョコパイ、ビスケット、ノノノノ」

この後、副園長先生が「失言」をやらかすシーン、つまり、園長を組長と言ってしまうところですが、韓国版では「組長」は「団長」となっています。「〜〜組」ではなく、「暴力団」の長として解釈しているのかもしれません。

さて、場面は一転して「北春日部病院」へと移ります。この病院名は「キム・チュニル病院」となっています。しかし、韓国版だとフルネームですから、かなり不自然な気が・・・。

この後、しんちゃんとみさえが肉屋に行き、みさえが「すみませーん」と言い、肉屋の旦那が「はい、らっしゃい」と返すシーン、韓国版ではこの「はい、らっしゃい」と言う場面はスロー映像となっており、旦那は振り向きません。この旦那が振り向く時、元々日本語で書かれていた、つまり修正を加えている部分と重なってしまうから、重ならないシーンのみが使われたわけです。

この後の、しんちゃんの「オラの母ちゃん三段腹〜」というシーンは、韓国版では「オラの母ちゃんの腹もバラ〜(バラ肉)」となっています。なお、この辺りのシーンで、「入荷」の文字がありますが、これはそのままです。

なお、この肉屋の看板には「肉 (肉の絵) 仁久矢」と書かれていますが、韓国版では「堅い肉屋」と書かれています。何となく、あまり良い店名ではないような気が・・・。

さて、この後のしんちゃんがチョコビをねだるシーンで、背景に日本語の看板(「・・・仕上げ」)が書かれているところは削除され、その分スローとなっています。そして、みさえの「チョロチョしない!」と言うシーンの背景に、「24時間営業」と書かれている看板がありますが、これはそのままです。現在の韓国でも漢字が少数ながら使われているため、先ほどの「入荷」と同様、修正を加える必要は無いと判断されたのかもしれません。

さて、チョロチョロなどはどう訳されているかというと、以下の通りです。ただし、これはあくまでも管理人が(何度も)聴いた結果、このように聞こえたという事であり、実際の発音とは異なる可能性もあります。

日本版 韓国版
チョロチョロ ペグペグ
フラフラ フンデフンデ
ヨロヨロ ピッテピッテ
クネクネ クンドゥクンドゥ
フニフニ フムフム

しんちゃんが道路に座り込み、走って来る車から間一髪、みさえがしんちゃんを助け出すシーンも、スロー映像となっています。車のナンバープレートが修正されているためです。まず、遠くからやってくる(スローの)シーンですが、ここではナンバープレートに修正をしていません。そして、みさえが道路でしんちゃんを助け出した直後、修正が加えられています。そして、修正が加えられたシーンのすぐ後に、次の画面に変わっています。

この後、しんちゃんが路地に走り出すシーンもスローとなっています。このシーンの日本版では、まず画面が(近くから遠くへ)動いていますが、このシーンでは日本語の看板も映っていますので、もちろんそこは修正されているのですが、そのような修正された部分も一緒に画面を動かすのは、極めて困難だからと思われます。そこで、韓国版ではこの画面が動くシーンは削除され、しんちゃんが走り出すシーンから映し出され、かつ最初は静止映像、そして(前述したように)スローとなっているのです。

路地を抜けると、双葉堂のシーンですが、まず「氷」は韓国語に修正されています。そして、「双葉堂」の看板はそのままですが、縦書きの看板の「ふたばどう」は「駄菓子屋」に修正されいます。

そして、その双葉堂の中で、しんちゃんが「母ちゃんにも子供時代があったのか」と言い、みさえが「当たり前でしょ」と返すシーン、みさえのこのシーンは、少し後の「赤ちゃんの国でママが大人になるのを待ってたのよ」の、天井をみさえが見つめるシーン(31分58秒〜59秒)に置き換えられています。

これは、「当たり前でしょ」のシーンで、みさえと日本語の部分(ネーポンあり うまい!が重なっているからだと考えられます。そして、「赤ちゃんの国で・・・」とみさえが言うシーンも、天井を見つめる映像のみが、スローで使われています。これも、その後のみさえ(赤くなったニコニコ顔のシーン)が、先ほどの日本語の部分と重なるためです。

この後、しんちゃんがチョコビを「これだ」と言い、取り出すシーンは静止映像となっています。これも、しんちゃんの手と、「チョコビ」と書かれている(つまり修正されている)部分が重なるからだと考えられます。この静止映像は、しんちゃんがチョコビを手に取った瞬間のものです。

さて、駄菓子屋のシーンから一変して、「かわのそば児童公園」のシーンです。この公園名は、韓国版では「夢ヶ(の)丘児童公園」となっています。ここでは、しんちゃんがナンバー99のカードを見せる場面で、最後の上空からのシーンは、最初の公園のシーン(34分0秒)の静止映像に置き換えられいます。この静止映像は、公園の看板の文字が見えなくなるところのもので、しんちゃんは映っていないのでかなり不自然です。こちらの映像が使用されている理由は@だと思われます。というのは、上空のシーンでは「止まれ」の文字が映っているからです。

その夜、海へ行こうということになり、しんちゃんがナンパの練習(?)をするシーンがあります。その中のしんちゃんの、「埼玉」、「千葉」のセリフはそれぞれ「ソウル」「全州」となっています。ここからでも、韓国版では野原一家はソウル在住だという事がわかります。なお、全州(チョンジュ)とはソウルからやや南に位置する都市の名前です。

この時の、海のポスターを見つめるひろしの回想シーンで、ポスターの横の文字も修正が加えられています。右の部分は「随時出発」、左は「五大山」です(なお、この「五大山」が何を意味するのかは、残念ながら分かりません)。ただ、この「五大山」は、日本版では「Go Go Fuji」、つまりアルファベットであるので、ここに修正を加えるのは異例のことだと言えます(劇場版についての概論で書いたように、韓国版ではアルファベットの部分までは修正、削除を行わないことが「慣例」となっている)。

それではこの続きは、後編の方へで。


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