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劇場版クレヨンしんちゃんにおける誤謬





劇場版のクレヨンしんちゃんは,基本的にテレビアニメの設定を踏襲しているため,アニメと同じく子供向けの映画作品として,制作されています。しかし,元の原作が青年誌であることから,テレビアニメもそうですが,劇場版には大人向けの要素が登場し,大人が観るに耐えうる内容だという評価を受けています。

そして,監督が原恵一氏に変わってからは,その傾向はさらに顕著になり,「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」の2作品が社会的に高い評価を受け,それ以降の劇しんは,大人がより鑑賞するようになったと言われているようです。また,前述の2作は特に大人向けの内容で,大人の観客から大きな反響を呼んだと言われています。

しかし,本当に劇しんは初期の頃に比べて,大人の観客が多く入るようになった,言い方を変えれば,大人の観客の比率は本当に上がっているのでしょうか?実は,この考えは大きな誤りです。劇しんは,初期の頃に比べて,明らかに大人の観客の比率が下がっているのです。

というわけで,それを客観的に検証していこうと思います。各作品ごとの興行収入から観客動員数を割ると,一人当たりの支払いの平均が算出されます。つまり,1人の観客がいくら払ったのか,乳児も含めてその平均金額を割り出したものです。

映画の料金は,大人が最も高く,学生,子供と年齢が下がれば,安くなっていきます。つまり,支払い料の平均が大きくなればなるほど,大人の観客の比率が上がり,下がれば下がるほど,子供観客の比率が上がります。言い換えれば,平均の低い作品ほど子供に受けて,平均の高い作品ほど大人に受けているという事が分かります。

以下の表が,その計算の結果になります。


  タイトル 興行収入/観客動員数 一人当たりの
支払い料平均
1 アクション仮面vsハイグレ魔王 22.1億円/170万人 1300円
2 ブリブリ王国の秘宝 20.5億円/153万人 1339.87円
3 雲黒斎の野望 14.2億円/100万人 1420円
4 ヘンダーランドの大冒険 12億円/84万人 1428.57円
5 暗黒タマタマ大追跡 11.3億円/78万人 1448.72円
6 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 10.5億円/76万人 1381.58円
7 爆発!温泉わくわく大決戦
クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉
9.5億円/71万人 1338.03円
8 嵐を呼ぶジャングル 10.6億円/84万人 1261.9円
9 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 14.3億円/120万人 1191.67円
10 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 13億円/114万人 1140.35円
11 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード 13.5億円/120万人 1125円
12 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 12.8億円/115万人 1113.04円
13 伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃 13億円/117万人 1111.11円
14 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! 13.8億円/121万人 1140.5円
合計(全体の平均) 191.1億円/1523万人 1254.76円

(小数点第3位以下四捨五入)


そして,上の表の右端にある,一人当たりの支払い料平均をグラフにすると,以下の通りになります。





この一人当たりの支払い料平均が高い順,つまり大人の観客の比率が高い作品の順に並べると,以下の通りになります。


順位   タイトル 一人当たりの
支払い料平均
1 5 暗黒タマタマ大追跡 1448.72円
2 4 ヘンダーランドの大冒険 1428.57円
3 3 雲黒斎の野望 1420円
4 6 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 1381.58円
5 2 ブリブリ王国の秘宝 1339.87円
6 7 爆発!温泉わくわく大決戦
クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉
1338.03円
7 1 アクション仮面vsハイグレ魔王 1300円
8 8 嵐を呼ぶジャングル 1261.9円
9 9 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 1191.67円
10 14 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! 1140.5円
11 10 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 1140.35円
12 11 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード 1125円
13 12 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 1113.04円
14 13 伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃 1111.11円


この表から分かる通り,「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」で,あるいはそれ以降の作品で,大人観客が多く入ったというのは誤りであるのです。

それどことろか,劇しんにおける大人の観客の比率は,「暗黒タマタマ」でピークを迎え,それ以降は,「踊れアミーゴ」まで下がり続けてきたのです。つまり,「オトナ帝国」は2001年の公開時当時,最も子供の観客の比率が高い作品であり,「戦国大合戦」はその記録を更新したということになるのです。

言い換えれば,「オトナ帝国」や「戦国大合戦」は統計上から見ると,これまでに比べて,最も子供に受けた作品であり,最も子供向けの作品であるという側面を持っているわけです。

そして,「ヤキニクロード」以降も,大人の観客の比率は下がり続け,遂に「3分ポッキリ」,その比率は最小となります。その翌年の「踊れアミーゴ」で若干上昇に転じますが,それでも初期の頃に比べると,かなり低いです。

要するに,本郷監督や原監督の初期の作品は大人の観客の比率が高く,原監督の後期の作品からは,大人の観客の比率が低いといえるわけです。

大人の観客の比率が高い作品の1位から7位までは,全て「ハイグレ魔王」〜「温泉わくわく」までの作品であり,8位から14位まではそれ以降の作品です。何度も書きましたが,「オトナ帝国」と「戦国大合戦」によって,劇しんに大人の観客が増えるようになったというのは誤りなのです。

ただし,劇しんが大人に人気が下がったかと言うと,必ずしもそうとは言えないわけです。
(筆者のような人間はともかく)大人だけでクレヨンしんちゃんを観に行くという人は,あまりいないと思います。

大人の場合,劇場では見に行かず,DVDを買うなりレンタルするなりして,劇しんを楽しんでいる人が多いのではないかと推測が出来ます。ですから,「オトナ帝国」や「戦国大合戦」が大人には人気が無いというのは,両作品の評価からすると事実ではないでしょうが,少なくとも公開当時,劇場に多くの大人の観客が足を運び,それ以降も大人の観客が劇場に行く事が多くなったいうのも,事実とは異なるのです。

初期の作品が公開されていた頃のクレヨンしんちゃんは,現在と比べても“際物”という印象が社会的に強く根付いていました。当時の大人の観客の多くは,クレしんを子供向けというより,むしろどこか得体の知れない作品であるという認識が強かったのかもしれません。

しかし,ひまわりの誕生,原監督の就任,そして「オトナ帝国」や「戦国大合戦」といった出来事の後,劇しんは「子供向けだけれども,大人も笑って泣ける,家族を描いた良作」という認識が世間一般に広まった,つまりようやくクレしんも日本を代表するメジャーな作品とみなされるようになったと思われます。逆に言えば,それは(真の意味での)「子供向け」と認知されたという事でもあり,クレしんを得体の知れない作品として鑑賞する大人の数も減ってきたというわけです。つまり,クレしんは本来の子供向けの作品としての扱いを受けるようになったと言えます。

また,大人の観客の比率が減った事は,それは子供の観客の比率が増えたという事になります。つまり,子供達の間にも,クレしんを自分達の世代向けの作品であると認識していた観客は,現在に比べても少なかったと思われます。つまり,“際物”という印象は子供達の間にも広まっていたと推測できます。

しかし,クレしんがひまわりの誕生などを経て,家族を強調していき,長く続いていった事により,子供達の間にも,(真の意味での)自分達の世代向けの(例えば「ドラえもん」などと同様の)作品であるという認識が広まったために,劇場版で子供の観客の比率が上がっていったと考えられます。

以上,大人と子供の観客の比率の変化についての理由は,あくまでも私の推測に過ぎないため,どこまで事実かは判断しかねるところです。しかし,劇しんには大人の観客が低下していたというのは,非常に興味深い事実であるのです。

現在公開中の,劇しんの記念すべき第15作目「嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!」は,大人と子供の観客の比率が一体どのような動向を示すのか,注目すべき点であります。




(以下、2008年9月1日加筆)


2007年5月に当ページを掲載してから,私は何人かの方から当ページに関する以下のようなご意見をいただきました。

「近年の日本の映画館はシネコン(シネマコンプレックス)という形態が一般的になってきており,様々な料金割引サービスが行われている。クレしんの映画が年を追うごとに一人当たりの料金が低下しているというが,その背景にはこのシネコンの料金割引があり,その点も考慮に入れるべきではないだろうか」

当ページを掲載した当時,確かに私は料金割引サービスについては考えておらず,初めて上記のご意見をいただいた時,この件についての加筆も考えましたが,考えた結果,私はあえて何も加筆しませんでした。

それは映画界全体におけるデータが見つけられないこと,またクレヨンしんちゃんも料金割引の影響は受けているだろうが,そもそも子供向けの作品であり子供向けの割引はあまり無いため影響されにくく,何よりも平均値の変動が大きいために割引による映画界全体の料金の平均が落ちている事を考慮に入れても,やはりクレヨンしんちゃんの料金の平均,つまり大人の観客の比率は減少していると考えられるだろうといった理由からです。

しかし,実際に映画界全体における一人当たりの料金については今まで不明であったという事に変わりはなく,しばらくの間この実態については藪の中という状態でした。その後,実は割引サービスはあまり映画界全体にもそれほど大きな影響を及ぼしていないという事が判明しました。経済産業省のJ-Pitchの公式サイトで公表されている統計データの中に,日本映画製作者連盟が提供している日本における映画の興行収入と一人当たりの平均入場料金があります。ここから日本全体の映画界の動向が把握できます。

1993年から2007年までのクレヨンしんちゃんと,日本の映画界全体における一人当たりの支払い料の平均を比較すると以下のようになります。また,両者をグラフで表したのがさらにその下の図です。


  公開年 タイトル(略称で表記) 一人当たりの
支払い料平均
(劇しん)
前年比
(劇しん)
一人当たりの
支払い料平均
(映画界全体)
前年比
(全体)
劇しんと
映画界の差
(劇しん-全体)
1 1993年 ハイグレ魔王 1300円 - 1252円 - 48円
2 1994年 ブリブリ王国 1339.87円 39.87円 1249円 -3円 90.87円
3 1995年 雲黒斎 1420円 80.13円 1243円 -6円 74.13円
4 1996年 ヘンダーランド 1428.57円 8.57円 1245円 2円 173.57円
5 1997年 暗黒タマタマ 1448.72円 20.15円 1259円 14円 189.72円
6 1998年 ブタのヒヅメ 1381.58円 -67.14円 1264円 5円 117.58円
7 1999年 温泉わくわく
クレしんパラダイス
1338.03円 -43.55円 1263円 -1円 75.03円
8 2000年 ジャングル 1261.9円 -66.13円 1262円 -1円 -0.1円
9 2001年 オトナ帝国 1191.67円 -70.23円 1226円 -36円 -34.33円
10 2002年 戦国大合戦 1140.35円 -51.32円 1224円 -2円 -83.65円
11 2003年 ヤキニクロード 1125円 -25.35円 1252円 28円 -127円
12 2004年 カスカベボーイズ 1113.04円 -11.96円 1240円 -12円 -126.96円
13 2005年 3分ポッキリ 1111.11円 -1.93円 1235円 -5円 -123.89円
14 2006年 踊れアミーゴ 1140.5円 29.29円 1233円 -2円 -92.5円
15 2007年 ケツだけ爆弾 1156.72円 16.22円 1216円 -18円 -59.28円
 合計(全体の平均) 1254.76円 -9.56円 1244円 -2.47円 8.08円

※出典:『平均入場料金 | J-Pitch』<http://j-pitch.jp/statistics/admission.html>(2008/8/31)




「系列1」(青色)がクレヨンしんちゃん
「系列2」(赤色)が映画界全体


上の図とグラフから分かるのは,日本の映画界における一人当たりの平均入場料金はほとんど変化が見られないということです。確かに2001年と2002年,そして2007年は例年よりも下回ってはいるものの,先に書いたようなシネコンの普及に伴う数々の割引サービスが,映画界全体に大きな影響を及ぼすとは言い難い程度だと考えられます。

そして,クレヨンしんちゃんの平均入場料金は日本全体の動向とは関係なく独自の傾向でいることが分かります。確かに2001年の「オトナ帝国」公開時は昨年よりも急落しており(−70.23円),これは日本全体の平均入場料金の動向と一致(−51.32円)していますが,2002年の「戦国大合戦」になるとクレヨンしんちゃんはまたしても急落している(−51.32円)のに対し,日本全体ではわずかな減少(−2円)でしかあしません。

さらに,2007年の日本全体の平均入場料金は1216円と,15年に亘っては最低値を記録していますが,クレヨンしんちゃんは逆に増加しており,2007年の「ケツだけ爆弾」公開時は2002年以降では最高値を記録しています。

また,1999年の「温泉わくわく」までのクレヨンしんちゃんの劇場版における平均入場料金は,日本映画全体のそれを上回っている事が分かります。これは,映画界全体の中でもクレヨンしんちゃんは大人の観客が比較的多く入る作品であった事を示唆しています。

1990年代の前半は東映アニメフェアのようなまんが映画が人気を博していた事から,子供向けの作品が近年よりも大きな比重を占めているという推測も成り立つかもしれませんが,それを考慮したとしても初期のクレヨンしんちゃんが子供向けの作品であるという認識が世間では近年よりも希薄であったと思われます。

そして,2000年の「ジャングル」公開時にクレヨンしんちゃんの平均入場料金と映画界全体のそれはほとんど同額になっていますが,クレヨンしんちゃんがわずかに下回っています。この2000年以降クレヨンしんちゃんは映画界全体の平均を下回っていきます。つまり,大人の観客が減少し,一方で子供の観客が多く見るようになった事が容易に想像できます。

私は以前,「声なき声の者たちのための作品づくりを」の中で「子供たちの間では『ジャングル』以降の劇しんは面白くなったという意見が主流なのではないだろうか」と書きましたが,まさにその事が的中していると思います。

1990年代初頭,クレヨンしんちゃんがテレビアニメ化されてブームを巻き起こすとこの作品に大きな関心を示したのが子供よりもむしろ大人であり,初期のクレヨンしんちゃんの人気は大人による割合が大きかったわけです。しかし,ブームが去ってからは大人の観客も離れていき,一方で劇場版の内容は「暗黒タマタマ」などのように大人向けを意識した作品作りがなされて,それが興行収入の低下を招いたと言えます。

そして,「温泉わくわく」で興行収入が10億円を切った事を受けて,真の子供向けの作品づくりというのを製作スタッフが意識するようになり,「ジャングル」以降は作風が子供向けとなっていき,ようやく本当の意味で子供に受け入れられるようになったわけです。この子供の観客への配慮を行う姿勢は,大人から高い評価を受けている「オトナ帝国」や「戦国大合戦」を通じても変わらず,一貫して行われてきたのです。

2008年公開の「金矛の勇者」は,興行収入がここ数年で最低の記録となってしまったようですが,同作品の監督が初期の本郷みつる氏は「ジャングル」以降の作品づくりに関わってこなかったことから,子供向けを配慮した作品作りが把握しきれなかったために,興行収入の急落を招いたのかもしれません。

あるいは,クレヨンしんちゃんは再び大人に人気を博すようになり,「金矛の勇者」は実は子供に受け入れられていたものの,むしろ「温泉わくわく」までの大人向けの作風が受け入れられやすいという風潮が,最近になってできあがっているのかもしれません。なぜならば,2007年の「ケツだけ爆弾」は2002年以降では映画界全体との差が最も小さくなっているからです。真相は,2008年のクレヨンしんちゃんと映画界全体の平均入場両が公開されてから明かされるだろうと思います。




(以下、2011年7月14日加筆)


クレヨンしんちゃんの劇場版の興行収入と観客動員数を書くにあたり、私は初期の作品に関しては2003年以前のものを参考にしていました。しかし、その後に新しく発表された興行収入と観客動員数は、数字が異なっているものが少なくありません。

例えば、「ハイグレ魔王」の興行収入と観客動員数は、2003年の発表時点ではそれぞれ22.1億円および170万人 でしたが、2004年以降ではそれぞれ22.2億円および197万人となっています。なぜ、時の流れで数字が異なって表記されているのか、その理由は謎ですが、2011年7月までに判明している、各作品の一人当たりの支払い料の平均は、以下のようになります。


順位   タイトル 一人当たりの
支払い料平均
1 15 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾! 1156.72円
2 9 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲 1141.73円
3 14 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ! 1140.50円
4 10 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 1140.35円
5 16 ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者 1138.89円
6 8 嵐を呼ぶジャングル 1138.30円
7 7 爆発!温泉わくわく大決戦
クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉
1132.53円
8 6 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 1127.66円
9 1 アクション仮面VSハイグレ魔王 1126.90円
10 18 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁 1126.13円
11 11 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード 1125円
12 12 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 1113.04円
13 13 伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃 1111.11円
17 オタケベ!カスカベ野生王国
15 3 雲黒斎の野望 1109.38円
16 5  暗黒タマタマ大追跡 1107.84円
17 2  ブリブリ王国の秘宝 1107.53円
18 4  ヘンダーランドの大冒険 1100.92円


この表から言える事は、私が当ページで主張した「クレヨンしんちゃんの劇場版作品は、初期の頃こそ大人の観客の比率が高かった」という文言を覆してしまうということです。上の表では「オトナ帝国」や「戦国大合戦」も上位に来ており、もはや「多くの子供たちによって支持された」という根拠を失ってしまいました。

ただし、なぜ2003年以前と2004年以降では数字が異なるのか、その理由は分かりません。もし、その理由が分かれば、当ページの存在価値も失われないかもしれませんが、2004年以降の数字が正しいということになれば、当ページの価値は皆無に等しくなるでしょう。

もっとも、最も支払料金の高い「ケツだけ爆弾」は1156.72円で、最も低い「ヘンダーランド」は1100.92円なので、わずか55.8円の差でしかありません(2003年以前のデータからでは337.61円の差があります)。つまり、劇場版のクレヨンしんちゃんの大人と子供の観客の比率は、一貫してほとんど変わっていないとも言えるわけです。

そこから、「劇場版のクレヨンしんちゃんは『オトナ帝国』などがきっかけで多くの大人も来るようになった」という文言も、実は真実ではないようだという推測も成り立つでしょう。当ページの存在意義は、もしかしたらまだ皆無になっていないかもしれません。



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