「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」鑑賞記



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鑑賞の記録

まえがき

なぜ、6月なのか

値切り方

知らぬが仏

貼り紙

生れて、すみません

上田は終わった

代替劇場調査

閑話休題

MOVIX本牧

鑑賞記

鑑賞後



管理人チョルスの「超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」鑑賞の記録

劇場 開映時間 前売券 座席
6/4
(金)
MOVIX本牧
スクリーン5
15:20 自由





まえがき

2010年6月4日、私は「映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」を初めて鑑賞しました。そして、同作品の劇場での鑑賞はこの一回だけとなるでしょうから、わずか1回だけのクレしん映画の鑑賞ということになり、クレしんの最新映画の劇場での鑑賞がわずか1回という事態は、2003年の「嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」以来実に7年ぶりとなります。

そして、6月にクレしんの映画を初めて劇場で鑑賞するのは、実は今回が初めてであります。第1作の「ハイグレ魔王」は7月、それ以降は全て4月か5月に鑑賞してきましたので。

しかし、今回の「オラの花嫁」も4月に公開が始まったわけで、6月に入ると上映している劇場もかなり少なくなっています。なぜ、6月に入るまで鑑賞してこなかったのか、まずはその話から始めたいと思います。



なぜ、6月なのか

私は2009年1月3日より、留学のために日本を離れてイギリスで暮らしていました。2009年に公開された「オタケベ!カスカベ野生王国」は、ちょうど公開初日とイギリスの大学の休みが重なったことで、日本へ一時帰国をして公開初日の有楽町は日劇で開催される舞台挨拶付きの会にも参加することができました。この事は、こちらの鑑賞記で詳細を書いています。

2010年も大学側が当初に出した予定では、休みと「オラの花嫁」の公開初日が重なるはずでした。しかし、1月の下旬頃になって急遽予定は変更となりました。休みが一週間早く始まり、そして一週間早く終わるということになり、公開初日の4月17日の1週間前に授業が再開されるとの事でした。なお、当時私は大学院進学のためのコースに在籍していましたが、大学院の修士課程に在籍している他の友人たちに話を聞いたところ、彼らは私よりも一週間遅く、つまり変更される前の私の休みのスケジュール通りということで、私のコースだけがこういう変更になったようです。どういうわけは知りませんが、この時は大学側をちょっと恨めしく思ったものです。

しかし、いざ公開日が来た時、逆に私は休みが一週間早く終わって良かったと思いました。なぜなら、この時期はアイスランドで大規模な噴火があり、私が日本からイギリスに戻って数日ほどしたころになると、イギリスをはじめヨーロッパの大多数の空港では全てのフライトを欠航するという措置をとるようになったからです。ですから、成田から自分たちの国に帰れずに困惑するヨーロッパの旅行客のニュースも見ましたが、休みに変更が無かったら私もこうなっていたでしょう。

実は、私は「オラの花嫁」の公開から3日後の月曜日に、論文提出があり、この論文の提出を月曜の昼までに出さなかったら履修している単位が全てオシャカになってしまうからです。いやはや、考えただけでもゾッとします。まあ、クラスメイトの友達にメールで論文を送って代わりに提出してもらうといった手段も無くは無かったのですがね。

ところで、クレしんの映画は観られないのに、わざわざ日本に一時帰国したのか、と思われる方もおられるかもしれませんが、そうなのです。クレしんの映画はもちろんアニメの鑑賞もできませんしたが(私の一時帰国した時期はアニメ放送がされませんでした)、クレしん以外にも色々と日本で用件があったので。一時帰国する必要がどうしてもあったのです。

一時帰国の最中はクレしんの映画やアニメは観られませんでしたが、この頃当サイトの掲示板でも話題になっていた、クレしんの単行本未収録作品をほぼ全て閲覧する機会に恵まれ、クレしんファンとしては大きな収穫のある一時帰国ではありました。

さて、私の在籍しているコースは5月28日に修了し、私は6月2日のロンドン発の便で日本に帰国する予定で、鑑賞するのは6月以降ということになります。この時期になると、「オラの花嫁」を上映している劇場は極端に少なくなっているので、一刻も早く鑑賞する必要がありました。

ちなみに、5月28日の修了前に私は2週間ほど休みがあり、その間に一時帰国して鑑賞しようと言う事も、やろうと思えばできなくはありませんでした。アエロフロート・ロシア航空のような格安航空を使えば、経済的にも不可能ではなかったのですが、やめました。

私はそれまで勉強などで忙しく、イギリスに来てもあまり旅行する機会に恵まれなかったため、この機会にイギリスの様々な街を訪れてみようと思ったからです。また、6月以降でも劇場はまだわずかにあるため、鑑賞はそれからでも遅くは無いと判断したためです。そういうわけで、2週間の間、私は7つの都市と地域を訪れてしっかりと旅行を楽しみました。



値切り方

5月28日、単位を一つも落とすことなく(ちなみにイギリスの大学では単位を一つでも落とすと卒業は非常に難しくなります)、大学のコースが無事に修了し、6月2日にロンドンを発って3日の朝に日本に到着しました。この日は荷物の整理や時差ボケなどもあったために、翌日の4日の金曜日に鑑賞することとなりました。

それでは、どこで鑑賞しようと考えていたかというと、長野県にある上田でんき館という小さな映画館です。この劇場は5月29日から6月25日まで公開しており、また長野新幹線が停車する上田駅から歩いて数分というアクセスの良さから、うってつけだと思ったからです。

私の実家から大宮駅まで行き、そこから長野新幹線を使えば1時間弱で行けるので、距離は160キロも離れていても長旅を感じさせられることは無いのですね。まったく、長野新幹線の開通のおかげで便利になったものです。ただし、交通費がかなりかかってしまうのは頭の痛い問題ではありましたが、クレしんのためですからかなりの出費になっても何の痛痒も感じません(…のつもりでおりますです)。


ちなみに、通常の方法だと以下のような料金になります。

(私の最寄り駅)→(長野新幹線・大宮経由)→上田
この場合、運賃は2940円となります。


しかし、私がイギリスにいた時に「クレヨンしんちゃん分析録」の記事で上田でんき館で鑑賞する旨を書いたら、「クレヨンしんちゃん的ページ」さんのMr.Kさんからメールをいただきました。私の実家の最寄り駅から大宮駅を経由し上田駅まで行くのに、不正ではない方法で正規の料金よりも安く行くことができるとのことです。


まず一つ目の方法です。

大宮までSuicaで乗り、いったん降りて 大宮→上田とすると、2520円となります。
私の最寄り駅から大宮までの料金は130円なので、合計2650円です。

そうです、片道あたり290円も安くなりますのですね。


続いて二つ目の方法です。この方法なら私の最寄り駅から最も安い2520円で行けます。手順は以下の通りです。

1.私の最寄り駅→土樽(経由:東北・大宮・新幹線・高崎・上越)」 の乗車券を買います(この乗車券は2520円)。
2.そのまま最寄駅の改札を通ります。
3.その後、なるべく高崎駅に着くまでに、駅員か車掌に、この切符で上田に行きたいと申告します。
4.正しい取り扱いをしてもらえれば、追加の支払いなしで上田までの乗車券が発券されます。使用開始後に目的地の方向を変えることを「方向変更」と呼び、この方向変更の場合の運賃精算で変更して新たに乗ることになる区間と、乗らなくなる区間の運賃を比較することになります。

新たに乗る:「高崎→上田(経由:新幹線)」1450円
乗らなくなる:「高崎→土樽(経由:上越)」1450円
変更後が高くなる場合は差額を支払うことになりますが、この場合は同額なので、そのまま変更できます。(なお、変更後が安くなる場合では差額は戻ってきません)


以上が2つの方法になるわけですが、後者の方法はかなり複雑でかつ駅員と揉め事を起こしそうな感じもしたので、前者のシンプルな方法を実践しようということになりました。


もう一度書きますと、通常料金では2940円になりますが、一つ目の方法で行くと2650円、そして二つ目の究極に安い方法なら2520円となります。


(以下、6月30日加筆分)

当ページをアップロードした後、Mr.Kさんからさらに詳しい情報提供を受けました。というのは、上の二つ目の安くいく方法について説明不足の点があるとのことなので。

「乗らなくなった区間と新たに乗る区間の差額を精算」というのは、元の乗車券が100.1q以上かつ近郊区間完結ではない場合のみとのことです。今回は私の最寄駅から土樽駅まで100数十キロあり、土樽駅が東京近郊区間外にあることから成立しうる方法です(大宮から高崎までの新幹線も近郊区間外です)。簡単に見分けるには、元の乗車券の有効期間が2日以上あるか否かで、2日以上あればOK、1日だけならNGです。

仮に私の最寄駅から土樽駅までの距離が100q以下であれば、私の最寄駅から土樽駅までと最寄駅から上田駅までの差額を調べ、変更後が高くなる場合は差額を支払うことになるので、まったく節約にはならないところでした。

(6月30日の加筆分は以上)



知らぬが仏

6月4日の金曜日、私は長野県の上田でんき館に向かうべく、大宮駅に行きました。Mr.Kさんが教えてくれたように、大宮駅の改札を一旦出て、そこから上田駅までの切符を買いました。

そして、午前8時42分発の長野行きを待ちました。上田でんき館での上映開始時間は11時5分で、上田駅到着はその1時間以上も前に到着するわけです。まあ、かなり気合いを入れていたわけで。それに、万が一道に迷って映画館到着までに時間がかかるということも考慮したわけです。駅から映画館までの道かかなり単純で、大丈夫だとは思っていましたが。


大宮駅の新幹線のホームです。私の乗ったのは、8時42分発あさま563号長野行き(8両編成)


8時42分、長野新幹線のあさま563号に乗り込みました。朝食は既に自宅で済ましていたので駅弁などを食べる必要もなかったので、本を読んでました。4月の一時帰国の際に古本屋で買った舞踊家の邦正美の本などを開いている間に、新幹線は高崎駅に到着しました。9時7分です。熊谷駅と本庄早稲田駅は通過で、高崎から安中榛名を通過して、軽井沢には9時24分に到着しました。そして佐久平には9時33分に到着し、いよいよ次は上田です。

9時44分、私は遂に上田駅に到着しました。いやはや、大宮から約1時間で軽井沢よりも先、長野市の一歩手前まで来られるのですから、便利な時代になったものです。


私の乗ったあさまです(上田駅にて撮影)上田駅


「上田か〜、いや〜懐かしいぜ。初めて来たけどな」

という決め台詞をかまして駅から出ると、私は早速用意していた地図を頼りに上田でんき館まで歩きました。一応、道に迷った事も想定していましたが、道に迷うことなくすぐに到着しました。まだ上映開始まで1時間もあるのですがね。しかし、しかしです、ここで私は地獄へ突き落されることになるのです。

9時55分頃、上田でんき館に到着すると劇場はまだ開いていないようでした。見たところ非常に小さな劇場で、上映開始の1時間も前に来たのでまだ開いていないのかなと思っていたら、劇場の入り口のドアにトンデモないことが書かれた貼り紙を目にしました。


上田でんき館入口です。





貼り紙
















生れて、すみません

本日休館……本 日 休 館……ほんじつきゅうかん……ほ ん じ つ きゅ う か ん……

私の脳みそは全スペックがマヒしそうになった言いますか、目の前に突き付けられたあまりにも過酷な現実がどういうものか理解できず、しばらく傍から見たら呆然とした様子でいました。

しかし、私は次第に現実を理解するにつれ、心の中では(あくまでも心の中です)血の涙があふれかえってきました……orzorzorzorz……

なぜだ!なぜなのだ!なぜ神は私にこれだけの過酷な試練をお与えになるのだろうか!

本日休館、ありえない!なんで休みなのだ!

私はなぜこれだけの過酷な現実に直面しなければならないのだろうか。

人生という路にはなぜこれほど残酷な出来事に存在するのだろうか。否!残酷だと認識しているだけに過ぎない。

残酷だと認識するからこそ、人生そのものまでもが残酷なものとなるのだ。

残酷?何を言うのだ。決してそのような認識に至るのではない!さもないと、人生そのものが残酷になって、生きにくくなるではないか。生れてきたことが、苦痛になるではないか。

そうだな、こんな事などありふれたこと。大したことは無いのだと自分に言い聞かせねば……

ダメだ!できない!オレにはできない!

クレしんの映画が見られないなんて。これほど残酷で過酷な経験、いったいどれだけ存在するというのか!

つまりこういうことか。オレは生きてのには不適格というのか。

そうか、今わかったぞ。オレは生きていく資格など無かったのだ。

人間失格だったのだ。

そうだったのか、そうだったのか。オレが生れてきたこと自体が、一つの罪悪であったと、今あらためて認識したのだ。

この世に向けて、人間として生れてきたことに対して謝罪しなければ。



生れて、すみません………





上田は終わった

とまあ、なんか妄想をつらつらと書いてしまいましたが、私の当時の心境を(かなりオーバーに)表現してみたわけです。さて、人間失格と何だろうと、とにかく現状を認識しなければなりませんでした。

クレしんの映画は何としてもその日のうちに鑑賞しなければなりませんでした。というのは、翌日と翌々日の5日も6日も朝から昼過ぎまで用事があるため、翌日再びここに来ることは不可能です。

そして、7日の月曜日から1週間ほど、実は私は鼻炎の治療のために病院に入院する必要があり、6月14日まで鑑賞が出来なくなります(この間、更新が停止していたのはそのためです)。

15日以降に鑑賞しようと思えばできなくはなかったのですが(実際にその時でもまだ公開している劇場はわずかにありましたし)、当サイトの掲示板で「オラの花嫁」のネタバレの書き込みをいつまでも禁止にしたくないという思いも強かったので、何とか今日中に鑑賞しておきたかったのです。

そういうわけで、どこか別の劇場で鑑賞しようと思い立ちました。実は、当初の予定では鑑賞後に上田城なども見物に行こうかと思っていましたが、もうキャンセルです。

一旦大宮に戻るか、あるいはいっそのこと名古屋の方へ行ってしまうかなど考えながら、上田でんき館を後にしました。傍から見たら、上田でんき館に対して私は恨めしそうな表情をしていたかもしれません。ちなみに、入り口前に張られていた貼り紙は、正確に表現すると以下のようになります。


本日()日
休館


この「休館」の文字の下に次回の休館日が書かれていましたが、11日の金曜日になるそうです。さらに、これを書いている最中、公式サイトをチェックしたところ、18日と25日も休みとのことで、毎週金曜日が休みになるようです。今回の失敗は、この情報を見落としていた私のミスから生じたわけですが、まさか(平日に)劇場に休みがあるとは想定していなかったわけで。



代替劇場調査

上田駅前でどうしようかあれこれ考えた末、私は一旦大宮へ戻る決意をしました。名古屋方面に行くことを考えたものの上田から名古屋ではおそろしく時間がかかってしまうでしょうし、費用もかなりかさむと思ったからです。そういうわけで、私は10時35分発のあさま520号を待つことにしました。

待っている間、ある事をしようとに気づきました。携帯電話のネットを使ってクレしんの劇場を調べようと。今までパニックの状態に陥っていたのと、長い間イギリスにいたので日本の携帯の事情をすっかり忘れていたために、気づくのに少し遅れてしまいました。

それで、駅のホームで携帯をネットにつないで「クレヨンしんちゃん」と検索をして、劇場版のページに飛び、シアターリストのページを開きます。見たところ、関東では神奈川と千葉、そして東京の板橋などのいくつかの劇場でまだ公開されているとのことなので、各劇場に問い合わせてみようと思いました。

と、ここで新幹線がやって来たので、中で問い合わせてみることに。行きと違って自由席だったので、一番前の車両の一番前の二人分の席が空いており、かなり空いていたので乗客も来ないだろうと思って、窓際に座って通路側に荷物を置きます。さて、再び携帯を広げて問い合わせてみることにしますが、通話ですからデッキに出てかけます。

しかし、つながったと思ったら、突然電話が切れてしまいます。トンネルに入ったために、圏外となってしまったのですね。高崎までは山の中、つまりトンネルをしばしば通ることになるので、携帯も使えなくなってしまうので、結局高崎に着くまであきらめることにします。

行きのように本でも読もうかと思いますが、クレしんの劇場の事が気になって頭に入りません。とにかく、早く高崎に就いてくれという思いでしたが、このあさま520号は私が行きに乗った563号に比べて停車駅が多く(本庄早稲田以外はすべて停車)、大宮に到着するまでの時間も若干長いため、わずかの時間差とは言っても、やはり苛立ちました。とにかく、一刻も早く戻らねばという気持ちでしたので。


安中榛名駅を出た直後に撮影


新幹線は怒涛のごとく山の中を走り抜け、10時45分、佐久平駅に到着しました。10時55分、軽井沢駅に到着しました。11時6分、安中榛名駅に到着しました。11時16分、高崎駅に到着しました。

かくして40分ほどで高崎に到着してしまいました。いやはや、こんなにも早く到着するなんて、まるでSF小説の世界に暮らしている気分にさせられますね。こういうネットをやっていてもそう思ったりします。つい数世紀前には想像さえできなかったほどの利便性を誇るのがこの現代なわけですね。

新幹線が高崎駅を出た後、乗客も数も思ったより少なかったので私の席が取られることは無いだろうと思った私は、さっそくデッキで電話をかけました。どの劇場にかけても、生身の人間が出ることは無く、機械による対応でした。「映画の上映スケジュールを知りたい方は1を、劇場のアクセスを知りたい方は2を・・・」というやつです。

電話をかけ終えた後、私は時間的な問題から二つの候補地のどちらかにしようと思いました。それは、MOVIX本牧109シネマズ港北という二つの劇場で、私は前者の本牧の方が良いなと思ったりしました。というのは、港北の方は上映開始が午後6時過ぎでかなり遅く、その日のクレしんのテレビアニメが見られないからです。もちろん、録画はしてありましたが、どうせなら久々(1年半ぶり)にリアルタイムで見たいという思いがありましたので。

そこで、私は午後3時20分から上映開始になる本牧で鑑賞しようすることを頭に入れて、大宮駅の到着を待ちました。11時32分、熊谷駅に到着しました。11時46分、大宮駅に到着しました。

大宮駅に到着すると、私は東口の方へ出て、そこから歩いてすぐのところにあるマンガ喫茶に入りました。MOVIX本牧の場所を確認するためです。携帯からでは分かりにくかったので、詳しく知るためです。

マンガ喫茶内のパソコンでMOVIX本牧までの詳しいアクセスの方法を調べました。そして、大宮駅から湘南新宿ラインで横浜駅まで行き、そこから横浜線か根岸線(京浜東北戦)に乗り換えて、石川町駅に降りて、市営バスに乗って和田山口停留所で下りれば、目の前にMOVIX本牧の入っている建物がある事を頭に叩き込み、さらにメモにもとりました。印刷するのは面倒くさかったので。マンガ喫茶には12時15分頃に出ました。

その後、大宮駅東口前にある吉野家で昼食を素早くすませた私は、早速大宮駅へ行き、湘南新宿ラインのホームに行きました。12時45分、逗子行きの列車に乗り込みました。


湘南新宿ライン





閑話休題

さて、ここまで読まれて読者諸賢の中には不思議と思われた方もおられると思います。それは、なぜ私がわざわざ上田で鑑賞しようと計画を立てたのか。最初からMOVIX本牧で鑑賞した方が、新幹線に乗る必要もないのではるかに安上がりなのではないかということです。

実は、私もMOVIX本牧も公開しているらしいという情報は事前に入手していました(上田にいた時はパニックで忘れていましたが)。ただ、せっかく鑑賞するなら上田で、MOVIX本牧ではあまり鑑賞する気が起らなかったのです。

まず第一に、上田の観光も楽しみたいという思いがあったからです。私は1年半ほどイギリスにおり、とにかく日本が懐かしく、少し遠出もしてみたいと思っており、長野県の上田で観光もしてみようと考えていたのです。観光なら、MOVIX本牧の近くにも横浜の中華街をはじめ、見るべきところがたくさんあるのではと思われるかもしれませんが、どうせならあまり馴染みのないところが良いと思っていました。ですから、あえて上田を選んだわけです。

第二に、私はバスに乗るのがあまり好きでないことが挙げられます。私はイギリスに来て最初の8ヶ月ほどは大学の寮で暮らしていたのですが、大学まではバスを使う必要がありました。しかし、イギリスのバスって年中遅れるのですよね。30分近くも遅れて、まとめて数台のバスがやってくることもしばしばでした。さらに、道路の渋滞に巻き込まれ、予定の到着時間が大幅に遅れるということもザラにありました。

ですから、私はイギリス留学を通じて「バス=渋滞などで年中遅れる乗り物」という偏見があり、どうもバスを使うことに抵抗がありました。MOVIX本牧まではバスを使う必要があり、それが心理的な影響を及ぼしていたと思います。

また、109シネマズ港北という劇場については、上映時間が18時頃とかなり遅いことから、こちらもあまり行く気が起らなかったのです。さらに、何度か乗り替える必要があります。上田までなら、大宮から乗り換える必要が無いため、楽に行くことができました。

もっとも、結果的には上田でクレしんを鑑賞することもままならず、別の劇場へ行くために一刻を争う事態になってしまったので、上田までの運賃(と時間)を事実上ドブに捨てたことになってしまったわけですが。



MOVIX本牧

話を戻しますと、私が乗りこんだ湘南新宿ラインの車両はセミクロスシートの配列で少し混んでいましたが、通路側が空いているボックスシートを見つけました。しかし、その空いている通路側の席には隣の窓際で座っている中年の男性が自身のスーツを置いていました。ただ、私はその前にそのボックスシートの前に行くと、男性は「あ、ごめんなさいね」と言ってくれてスーツを自分の手に持ち、席を空けてくれました。こうして、私は通路側のボックスシートの席に座ることができました。

こうして鑑賞する劇場が変更になったものの、これで「オラの花嫁」の鑑賞ができるだろうと安心した私は、再び邦正美の本を開きました。

13時48分、電車は横浜駅に到着しました。この後、横浜線に乗り換えて14時少し前に石川町駅に到着しました。「石川町か、いや〜(以下略)」の決め台詞は言いませんでした。かなり昔、この駅に降り立ったことがあったと思いますので。そして、大宮のマンガ喫茶で確認したバス停を見つけ、路線図で和田山口停留所前の場所を確認し、磯子駅行きの市営バスに乗り込みました。


石川町駅


お年寄りが非常に多いバスの中で過ごすこと15分少々、和田山口停留所付近からMOVIX本牧の入っている建物を見つけました。この時、時計は14時32分を指しており、上映開始48分前でした。少し早かったですが、バスが遅れるのではないかという、前述した偏見からできるだけ早く行こうと心がけた結果です。まあ、遅れるよりははるかにマシですからね。

MOVIX本牧に入り、クレヨンしんちゃんの入場券をもらいました。この日をどれだけ待ちわびたことか!私は「クレヨンしんちゃん」と書かれたチケットがあまりにもまぶしくて目がくらみそうになりました(もちろんウソです。でもそれに近い心理状態ではありました)。

この劇場は多くのシネマコンプレックスとは異なり、座席は指定ではなく自由でした。ただ、私以外には中年の女性と若い女性が数人いた程度で、しかも他の映画が目当てだったようで、どうもクレしんの観客は私一人になりそうな感じがしました。ただ、上映開始までかなり時間があったので、観客は何人か来るだろうと思いました。

クレしんが上映されるのは3階のシアター5で、受け付けや売店は2階なので、エスカレーターでこの二つの階を行き来していました。シアターがまだ開いていないことを確かめると、私はパンフレットを始め、グッズの購入をしました。

パンフレット以外で私が購入したグッズは、下敷き、ノート、クリアファイル(2セット)、、ミニタオル、メダル、そしてマグカップです。特にメダルは「温泉わくわく」以降、(「オトナ帝国」の公開時を除いて)毎年購入しているので外すことができません。

パンフレットを購入したら、折り目が付かないように専用のケースに入れました。その後、ウーロン茶を買い、シアターが開くのを待ちました。14時50分過ぎ、思ったよりも早くシアターが開きました。まだ30分近くありましたが、私はさっさと劇場内に入りました。



鑑賞記

劇場内は私一人だけでした。他に観客がいなかったのです。まあ、まだ時間はあるしとタカをくくっていましたが、上映開始の15時20分になって劇場内が暗くなっても、観客は誰一人入ってきませんでした。それでも、もしかしたら途中で誰かが入ってくるかもしれない。そう思いながら、映画の予告編を鑑賞しました。

今まで私はクレしんの映画を様々な劇場で鑑賞してきましたが、多くの劇場では予告編に少なくとも10分以上の時間をかけていました。しかし、このMOVIX本牧では5分ほどで予告編は終了し、劇場内での盗撮を禁じる映像が流れました。ついでに(?)、違法投稿された映像を(違法であると知りつつ)ダウンロードのも法律違反だという新手の映像も流れました。そうなんですね、今年(2010年)からこの手のダウンロードも違法になったのですね(でも罰則規定は無いのですがね。まあ、違法であることに変わりないです)。

いよいよ、東方マークが表示されて、「映画クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁」が始まりました。オープニング前にどんなシーンが流れるのかなと思っていたら、いきなりオープニングなので面喰いました。オープニングから始まるのは「ヤキニクロード」以来ですが、私がクレしんの映画をわずか1回だけ鑑賞するというのも「ヤキニクロード」以来で、ちょっとした偶然がそこにあったりしました。

それで、この映画のオープニングの「ハピハピ」なんですが、実は私はまだテレビで映像を見たことが無いのですね(他のルートで見たかどうかについては省略させていただきます)。ですから、どうもクレしんのオープニングとは思えず、少し違和感があったりしました。

この映画の具体的な感想については、「クレヨンしんちゃん分析録」の記事で詳しく書いていますので、当ページでは省略させていただきます。リンク先の記事の方が、鑑賞してからまだあまり時間が経っていない頃に書いたので、かなり新鮮ですから。

ここで、劇場内での状況を書いてみようと思います。私が座った席は自由席だったため、具体的にどの席に座ったのか、座席番号を言うことはできませんが、真ん中よりも少し後ろ側だったと思います。中央に通路があり、右側の座席でした。

鑑賞している間、もしかしたら誰か入ってくるのではと、心の中でひそかに思っていましたが、結局最後まで誰も入ってきませんでした。つまり、観客は私一人だけだったのです。この状況には複雑な思いでしたね。足を思いっきり広げても、誰にも迷惑がかからず、また腕時計のバックライトをつけて時間を確認しても、誰も注意する人がいない(上映開始からどのくらい経ったのか、実は私はストップウォッチで時間を計っていたのです)。

一方で、誰もいないのはやはり寂しい気分でした。6月の上旬の時点で公表されている興行収入から、最終的な興行収入には大して差は無いだろうと思っても、やはり少しでも多くのお客さんに見てほしいという気持ちがありました。



鑑賞後

17時5分、映画が終了しました。ストップウォッチを止めると、1時間40分、つまりちょうど100分が経過しており、帰宅後にパンフレットを確認したところ、100分との記載があり、ストップウォッチの表示が正しいことが裏付けられました。クレしんの映画で100分とは、かなり長い部類に入りますね。

映画が終わり、劇場を出た私は2階の受付まで降り、出口に行く前にもう一度売店により、パンフレットをもう一冊買いました。映画の出来が良かったので、数ヵ月後に再びイギリスに行く際、パンフレットを一冊持って行き、もう一冊は保存用として日本に置いておこうと思ったのです。


MOVIX本牧が入っている建物


出口を通って行きとは逆の方にあるバス停でバスを待ち、石川町駅へ行きました。そして、石川町駅から横浜駅で一旦降り、湘南新宿ラインに乗り換え、埼玉の実家へ帰りました。家に着いた時、まだ19時になっておらず、19時30分からのクレしんにも十分間に合いました。そして、1年半ぶりにリアルタイムでのクレしんを鑑賞し、1年半ぶりに「クレヨンしんちゃん分析録」のテレビアニメ感想を再開し、さらに「オラの花嫁」の感想とあらすじを執筆しました。

今回、上田まで行った分の費用は完全に無駄になってしまいました。損害額は、私の最寄り駅から上田駅までの2650円と、上田駅から大宮駅までの2520円を合わせて5170円になります。安く行こうとしたのに、却って5000円以上をドブに捨てた結果となってしまったわけです。上田でんき館の休館日をチェックしていなかった私のミスによるもので、今でも若干後悔しています。若干というのは、クレしんの映画は無事に鑑賞できたので、まあいくらかは帳消しに出来るかなということで。

来年はこういうあわただしい鑑賞ではなく、また4月の初日に鑑賞できることを願っています。来年は今年の上映時に行っていた大学とは別のところに移りますが、休みの時期と映画公開初日が重なってほしいと思います。






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