オールナイトレポート


※これは2003年4月12日に池袋の新文芸座で開催された、
オールナイトについて記したものです。
2年前のことなので、うろ覚えだったり、
忘れてしまったこともありますので、ご了承下さい。
上映スケジュールは新文芸座発行の広告から作成したものです。
詳細につきましては、本文の方をお読み下さい。
なお、当時の劇場版最新作品は「嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」であり、
上映スケジュールおよび本文をお読みになられる際は、
そのことを念頭に入れていただくよう、お願いいたします。





6回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞記念
池袋 新文芸座・特別オールナイト
第2回『映画クレヨンしんちゃん』ケッ作フェスティバル




日時:4月12日
22:15開場 22:30開演
入場料金2200円



22:30〜23:20 嵐を呼ぶトークショー
ゲスト:原恵一監督、他
聞き手:快楽亭ブラック

23:35〜23:50 映画クレヨンしんちゃんの全11作品予告編大会

0:00〜1:35 文化庁メディア芸術祭アニメーション大賞受賞作
『嵐を呼ぶアッパレ 戦国大合戦』(2002年)

1:50〜3:25 快楽亭ブラック推薦
『アクション仮面VSハイグレ魔王』(1993年)

3:40〜3:55 映画最新作監督・水島努氏作品
『クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉』(1999年)

4:10〜5:40頃 原恵一監督推薦
『クレヨンしんちゃん○○○○○』(当日のお楽しみ)






2003年4月12日は忘れられない日です。もちろん、クレヨンしんちゃんを思いっきり楽しんだこともその理由の一つですが、オールナイトに参加したのはこれが生まれて初めてだったからです。
う〜んオトナ(いや、当時まだ18でしたが)って楽し〜い(笑)!

このオールナイトは3月の下旬頃、クレヨンしんちゃんの劇場版公式サイトで知りました。このことを知った時、絶対に行きたいと思い、その日は何も用事はなかったので、すぐさま家を飛び出し、前売り券を買いに新文芸座へ向かいました。

早く買わないとチケットが売切れてしまう。売り切れなくとも、立ち見になってしまう。オールナイトでの立ち見はちょっと無理だ、といった危機感があったのです。

サイトに載っていた新文芸座の地図を手書きで写した紙を片手に、池袋駅からは走り、どうにかたどり着きました。その時買ったチケットの整理番号は、確か100番くらいだったと記憶しています。3桁だったことは確かです。ちなみに、行きはわりと簡単に着いたのですが、帰りは池袋駅へ行く途中、かなり迷いました。方向が分からなくなってしまったのです。

ちなみに、今回のオールナイトは「第2回『映画クレヨンしんちゃん』ケッ作フェスティバル」で、第1回は2002年12月に、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞を記念して行われたようです。私はこのオールナイトのことは知りませんでした。まあ、知っていても年齢が足りなくて無理でしたが。

さて、4月12日の夜、その日のクレしんの放送(この日はスペシャル番組でした)を見てしばらくして、池袋へと向かいました。そして、新文芸座に着いたのは、9時半前くらいでしたかね。とにかく、かなり早く着きました。しかし、暇つぶしのためのものは何も持って来なかったため、かなり退屈でした。

さて、10時15分近くになると、待合室も随分人で埋まってきて、係の人が誘導を開始しました。整理番号が若い順に映画館に入れるということだったので、私が入れたのはかなり後になってからです。

映画館に入ると、私はすぐに良さそうな席を探しました。そして、真ん中から左寄りのやや前方の席に座りました。この席はかなり良い席だったと今も思いますね。ちなみに、場内は満席でした。補助席も出ており、立ち見まで出ました。

それから、10時半になると、舞台に一人の落語家らしき人(実際に落語家だったのですが)が登場しました。しかし、驚きましたね。羽織袴を着ていたのですが、その柄はユニオンジャック(イギリスの国旗)だったのです!!

そして、どう見ても日本人ではなく、西洋人なのです。後で分かったのですが、この人が快楽亭ブラック氏だったのです。顔が西洋人に見えるのは、アメリカ人(父)と日本人(母)のハーフだからです。それにしても、随分と派手な服装をされたものです。

さらに、落語家にはもう一人、柳家喬之助氏が登場しました。こちらは普通の黒い羽織袴でしたね。この二人の落語家がトークショーの聞き手なわけです。そして、原恵一監督とひろし役の藤原啓治氏がゲストとして登場しました。

さて、快楽亭ブラック氏はPTAから睨まれている、あのクレヨンしんちゃんが文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞をとってしまったというようなことを、言い出しました。10年前ならともかく、今でもそんなに睨まれているものなのかねと、私は思いましたが(その後、18日の新聞で、子供に見せたくない番組でクレヨンしんちゃんが1位になっているのを知りました。やはりまだまだ睨まれていたようです)。

いよいよ、本格的なトークショー開始です。トークショーによれば、原監督は自宅の電話から、賞の受賞を知ったそうのですが、最初はイタズラ電話かと思ったと言っていました。その後、原監督と藤原氏の話はしばらく続いたのですが、どんな話だったかは、あまり思い出せません。すみません・・・。

覚えているもの(というより、後日思い出したもの)を、ここで一つ挙げておきます。
今回の最新作品「ヤキニクロード」には、どうもひろしが女装するらしいということを、皆さんは薄々気付いているのではないでしょうかと、快楽亭ブラック氏(だったと思います。確証はもてませんが)が言いました。

そして、続けてそのことが話題になりました。藤原氏はアフレコの際、ひろしの女装シーンに気合を入れていたようなのですが、ひろし本人は女言葉(オカマ演技)に慣れていないということで、あまり上手にはやらないよう指示を受けたため、オカマ演技は却って難しかったそうです(この話は、水島氏登場後に触れられたかもしれません。こちらも確証が持てません)。

そして、しばらく経ってから、最新作品の「ヤキニクロード」の監督、水島努氏に登場してもらおうということになりました。なんと、水島監督は右後方の席から突然現れ、舞台に上がったのです。一般のお客さんに紛れていたわけです。

その後のトークショーの内容ですが、原監督は自分が藤原啓治ファンクラブなるものの会長だと語っていました。そして副会長は水島監督で、活動内容としては、藤原氏の出演している作品を見に行くといったもののようです。そして、最新作の「ヤキニクロード」についても、触れていました。

作品の内容ですが、昨年(「戦国大合戦」)や一昨年(オトナ帝国)と同じ期待をして見に行かない方が良い、とにかくギャグ、ギャグ、ギャグで突っ走っているとのことでした。それを聞いた私は、最新作を見るのが楽しみでした(そして4月23日の水曜日に、予備校の帰りに映画館へ行き、存分に楽しみました)。

また、明日は試写会があって、水島監督はそちらにも出なければならないので、早めに帰った方が良いとも言っていました。

その後、マサオ君役の一龍斎貞友氏が登場しました。声がマサオ君だったのには感激でした。マサオ君、何でこんな所にいるんだオイ!、という感じでした(笑)。なお、「貞友」は「ていゆう」と読みます。「オトナ帝国」のパンフレットに「さだとも」というルビが振られ、大変怒ったと語っていました。

さて、この間にプレゼントの配布も行われました。まず、原監督のサインが入った、ヤキニクロードのプレスシートですが、人数分揃っているプレゼントなど無く、抽選となりました。結局私は手に入れ損ねました(後日、運良く古本屋で入手しました。ただし、サインは入っていませんが)。

なお、私の隣にはアベックが座っており(男性女性どちらが私の隣だったか思い出せませんが)、確か女性の方が入手していましたね。次に、本来ならば(中学生以下の)お子様しかもらえない、くるりんラビリンスゲームでした。こちらはもらえました。今も大切に保管してあります。

さて、次はいよいよクイズでプレゼントをもらおうという企画です。これは、司会者(快楽亭ブラック氏か柳家喬之助氏のどちらかだったと思います)がクイズを読み、観客が挙手をし、司会者に当てられたら、正解を言い、当たったらプレゼントがもらえるという形式のものです。

プレゼントは色々あったと思いますが、最後のプレゼントはしんちゃん目覚まし時計と、なんと臼井儀人氏直筆のサイン色紙だったのです。それぞれ5名限定とのことで、どちらかは絶対に欲しいと思いました。

そして、クイズは開始されたのですが、いくら手を挙げてもなかなか当たらない。そして、目覚まし時計のほうはもう無くなってしまい、残るはサイン色紙のみとなりました。なんとしても手に入れたいと、私は必死になりました。

ちなみに、どんな問題が出たかというと、私の覚えている範囲だと、「温泉わくわく」で温泉Gメンの基地はどこにあるか、「ジャングル」でマサオ君はおとりになった時、ワニの気を引くために何をやったか、「戦国大合戦」で、又兵衛が死に、泣き崩れる廉姫の足の裏には何が付いていたか、などです。さあ、分かりますかな?

答えですが、温泉Gメンの基地は大宮にあります。劇中にはひろしの、ここ大宮じゃないか、という台詞がありますが、大宮の映画館ではこのシーンは大ウケだったそうです。ちなみに、当時中学3年だった私も大宮で見ましたが(ちなみに劇しんは全て大宮で見ています)、ウケたかどうか覚えていません。次のマサオ君のしたことですが、この答えはフラダンスです。そして、廉姫の足の裏に付いていたのは泥です。これは重箱のスミをつついた問題ですね。

私はいくら手を挙げても、なかなか当たりません。そして、サイン色紙があと2枚となったところでの問題、「クレヨンしんちゃんには様々なヒーローが出てきますが、その中の1人であるカンタムロボの相棒、山田ジョン少年の住んでいる所は?」。「カンタムロボの相棒」まで、読まれたとき、その相棒の名前が問題かと思いましたが、「山田ジョン少年の住んでいる」で、住んでいるところだと確信し、問題を読み終わらないうちに、手を挙げました。

この時、一龍斎貞友氏だったと思いますが、あの人何度も手を挙げてすごいねというようなことを言っていたのを、今も覚えています。そして、私は遂に当ててもらえ、大声で答えました。「東村山!!!」と。クイズの中ではかなり難しい方だったはずです。観客席から僅かにどよめきが起きました。山田ジョン少年の住んでいるところですが、そうなのです、東京都東村山市なのです。

さて、私は遂に臼井儀人氏直筆のサイン色紙をもらいました。ちなみに、翌年(2004年)の新文芸座のオールナイトで知ったのですが、このオールナイトでは、臼井氏もお忍びで来ていたようです。右後方の席に座っていたとのことです。私の存在をを覚えてもらえたかな。なお、サイン色紙は今も大切に保管してありますよ!臼井先生!

そして、最後の問題ですが、劇場版クレヨンしんちゃんに始めて登場したオカマは、という問題でした。前列左の人が手を挙げ、当てられましたが、この人はマカオとジョマと答えていました。う〜ん、違うんですね。次に、後ろの方の人が手を挙げ、この人がハイグレ魔王と答え、正解となりました。この問題について、司会者はTバック男爵はどうなのかという、意見もあるかと思われますが、彼はオカマというよりハードゲイですから、というコメントをしていました。結構ウケていました。

さて、トークショーはこれで終わり、休憩を挟んで、次は全11作品予告編大会です。予告編だけでも、11作品も見れば、非常に楽しめるものです。

予告編の次は、いよいよ文化庁メディア芸術祭アニメーション大賞受賞作である「戦国大合戦」です。私はこの休憩時間にトイレに行ったのですが、あまり出したくも無いのに、無理に出してしまったことが災いしてしましました。無理に出したことで、尿意を刺激したらしく、映画が始まってすぐに、また行きたくなってしまいました。かくして鑑賞中は尿意との戦いと化したのです。それでも、それなりに映画のほうも楽しみましたがね。

又兵衛の死ですが、去年(2002年)見た時、彼の死はなんとなく予想していましたが、本当に死んだことには少し驚きました。そして、その驚き以外は何も感じませんでしたが、今回2回目に見た時は、涙を抑えるのに必死にこらえていました。もし、自分の家で見ていたら、絶対に泣いていたでしょう。実際、後にDVDで見た時、涙を流しましたし。涙と尿意の両方を抑えなければならなかったので、非常にきつかったです。終わったら、すぐにトイレへ駆けつけましたが、行列が出来ており、並んで待っている間も、又兵衛の死が脳裏に浮かび上がり、何度も涙を抑えるのに必死でした。もちろん尿意と一緒に。

さて、次は「ハイグレ魔王」でしたが、これ以降は、上映中に尿意をもよおすということはありませんでした。「ハイグレ魔王」の冒頭で、マサオ君のモンキッキのカードが5枚目になったというところと、ラストの方のマサオ君だけしんちゃんに呼ばれない場面が、相当ウケていました。ただ、アクション仮面とハイグレ魔王との戦いの頃になると、時間で言えば3時過ぎだったこともあり、所々からイビキが聞こえてきました。私の隣の補助席に座っていた中年男性も寝ていました。

さすがのクレしんでも、睡魔までは打破させられなかったというところでしょうか。ちなみに、私も「ハイグレ魔王」の上映中は、頭がボーっとしてきました。しかし私の場合、クレしんは睡魔をも打ち破ってくれたわけなのです。

さて、ハイグレ魔王が終わり、休憩を挟んで、次は「クレしんパラダイス」です。この時は、寝ていたお客さんも随分起きだしたせいか、笑いがよく起こっていました。

「ぶりぶりざえもんのぼうけん 銀河篇」上映が始まった時、タイトルのシーンで右下に「映倫」ならぬ「映豚」の文字があるのを見て、隣の席に座っていた(確かサイン入りのプレスシートをもらった)アベックの女性が男性に、その「映豚」のことを指摘し、笑っていました。クレしんのスタッフのやる事は、本当に芸が細かいと思いますよ。

終わった後、後ろの方の中年女性が、付き添いと思われる中年男性に「何だったの、今の?」と、笑いながら言っていました。

さて、いよいよ最後の上映ですが、上映まで何の作品かは分かりません。ただし「原恵一監督推薦」というところから、大体予想は出来ていました。もしかしたら、別の作品かもしれないとも思いましたがね。そして、CMが流れ(ちなみに、このオールナイトでは上映前はCMも流れていました。宣伝されていた映画は、「シベリア超特急」だったと記憶しています)、上映が開始され、東宝マークが表れた後、エスカレーター、そして太陽の塔がスクリーンに映し出されました。私の予想したとおり、「オトナ帝国」だったわけです。

「オトナ帝国」では、イビキはあまり聞こえなかったと思います。やはり、それだけ大人を魅了する作品なのでしょう。ちなみに、私は階段の場面で目頭が熱くなりました。あれを見せつけられては、この作品をベスト3に入れないわけにいきません。ラストの夕暮れの野原家、エンディングが終わり、観客席から拍手が沸き起こると(ちなみに、このオールナイトでは上映された作品が終わるごとに拍手が沸き起こっていました)、なぜかものすごい爽快感にとらわれました。

とにかく、非常に良い気分でした。そのせいか、今でも「オトナ帝国」の、この夕暮れの野原家を見ると、このオールナイトを思い出します。終わった後、映画館を出ると、当たり前ですが、空がすっかり明るくなっていました。

そして、そのままガラガラの電車に乗って帰宅し、昼過ぎまで寝ていました。

余談
1.私はその頃、アレルギー性の皮膚炎を患っており、実はオールナイトの頃が、最も症状が悪化していていたのです。帰った後、布団に入っても、かゆくてなかなか眠れませんでした。その翌日(月曜日)、皮膚科へ行きました。なお、この皮膚炎は今も起こっています。

2.オールナイト翌日の夜(日曜)、父にオールナイトのことを色々話しました。臼井氏のサイン色紙を見せると、大変喜ばれました。

3.実は、この年の5月にも、新宿の歌舞伎町の映画館で、クレしんのオールナイトが開催されたそうなのですが、大学受験のための浪人生生活も本格的に始まったこともあり、あえて自粛して行きませんでした。このオールナイトでは、原監督と水島監督のトークショーに、「ヤキニクロード」、「ジャングル」、「オトナ帝国」が上映されたそうです。



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